実験は進むけれどグラント書きはあまり進まない・・・。


今日も一日学生との実験で終了。

ここ1ヶ月頑張ったおかげで、一ヶ月前は「学生の実験の世話」であったが、ようやく学生との実験になってきた。彼らはある程度実験を自主的にできるし、何というか対等に近い立場で実験ディスカッションができるのはよいものです。

グラントを書きながら、その合間に探索的な実験を進めています。うまくいけばとても面白い実験になると思うので、(15:00現在、失敗に終わる。しかしまだまだ改善の余地有り)

グローブボックスのトラブルが出たときに、貸して欲しいとの連絡があり、復旧を試みる。こんな事で時間をとられてしまうのだが、手を動かして実験装置にさわっているというのは何気に書き物の連続でたまってしまったストレスの解消になっている。

「成功するまで失敗する」というのを地でいっている最近の日々です。

グラント書き、論文書き、論文添削・・・


昨日は新しい研究員のウェルカムセミナー&歓迎会。

セミナーでは素晴らしい結果の数々に感動し、歓迎会ではさらにつっこんだ議論をしました。

さて、今日から2週間はかなりのタスクをこなして行かなくてはならないので、気合いを入れ、体調を崩さないように気を付けています。

朝の7時くらいから仕事を始め、だいたい10時くらいにワーキング・ハイになってくる時間帯が良いのです。

これからヤマになる仕事は、

科研費の書類

自分の論文の執筆

学生の論文の添削

と書きものが主な仕事。その合間には実験のサポート。

これを乗り越えれば学会があり、それが終わると・・・、仕事がちゃんと片付いていれば(笑)、良い新年が迎えられるでしょう。

組織改変の時期


今週は准ボスのさよならパーティーから始まって、研究所のさよならパーティーと続いた。

このメンバーで盛り上がるのは実は最後かも?という買いが二晩続き、組織改編で身の回りが結構慌ただしく動いているのを感じます。

でも、10月からは先輩研究員が大学のチームに加わってくれるのでとても楽しみです。一流の研究員の仕事を学生が見れば刺激を受けると思います。

慌ただしさの中に寂しさを感じながら仕事をしているという不思議な今日この頃です。

いつもと違う方向に走ってみる



ちょっと前になってしまったが、谷本川をいつもと違う上流方向に走ってみた。

初めての試みであったが、いつもの下流の方とは雰囲気も違っていて、なんといっても田舎っぽい感じが良かった。

ランナー同士の挨拶も気楽に行われている印象もある。自分の気分によって使い分けていこうと思う(笑)。

途中いくつかの橋と交差した。

それらの橋はほとんど昭和48年に施工されたもの。僕の誕生年は昭和49年。つまり橋ができた後の町の発展の歴史は僕と同じくらいの年齢なのです。

そう考えるとなんか愛着がわいてくる。

論文執筆セミナー

先週Nature編集者による、high impact factor(つまりNature、Science誌)にアクセプトされる論文の書き方のセミナーというものに参加してきた。

結論を言うと、論文を書くときに必要な最も基礎的な項目の説明ばかりで、期待していた過去の事例で良いところ、悪いところを指摘してくれるというのはあまりにも少なく、少し残念でした。

しかし、これは気にとめておいた方が良いという項目をまとめると、

・Write for beginners and experts

初心者にも専門家にも伝えることができる文章

・Oxford English Dictionaryを基準とした英語を書く。(Cambridgeなどではなく)

これは知りませんでした。自分の電子辞書に入っているのがOxfordであるのを確認して安心。

・abstract(summary)では“Here we show…”のようなactiveな表現を使えということ。

これも初めて聞きました。今まではアブストでは受け身の文章で書き始めるのが良いと思っていました。例えば“The interaction between … was measured by…”なんて感じで。

・図では可能であれは複数のデータは全てプロットする標準偏差などのエラーバーは入れない方がよい。

・“It was done…”よりも“We did”の様な表現が好ましい。

・cover letterは重要

それはそうですな。

これらは2000年くらいにボスに教わった論文執筆のノウハウとは少し違っている部分もあります。

また、質問コーナーでは「シェーン事件」のようなものをNature編集部は防ぐことができなかったのか?という質問も出ていました。「そこまでの責任は負っていない。」と言う趣旨の解答でした。多分、そのように答えるように、メンバー間で意見を一致させているのでしょう。

セミナーの話はここで終わり。

ちょうど良いタイミングで村松 秀著の「論文捏造」を読みました。これは「シェーン事件」についてのドキュメンタリーですが、研究者として読んでみると読後の後味が悪いです。

まあ、この本はシェーン事件についてだけではなく、それを見抜くことができなかった、科学コミュニティー、ジャーナルの責任などについてかなり細かく論じているので別の機会に紹介できればと思います。

3連休、jogと自宅待機



昨日のjogのデータは以上の通り。気温も下がってきてようやく20 km走っても疲れないようになったと思いきや、出発が遅かったせいで午前10時頃から急に気温が上がり始め、最後の方は辛かった。

そのせいなのか、今日は5:30に起床したものの疲れ気味で1時間ほど二度寝。

その後は祖父を訪ねたあと、渋谷に9月で移動する准ボスのプレゼントを買いに行く。プレゼント用に包装してください、と頼んだら「敬老の日用ですか?」との質問に「それは絶対にまずいです!」と言いそうになる(笑)。

いつも水無しで走るのは良くないだろう、ということでボトルが入るランニングポーチを買ってきた。3500円也。

13:00過ぎに帰宅したにもかかわらず、また昼寝。いったい何の疲れがたまっているのか?今日は既に4時間ほど寝ている。

2つのシンポジウム


先週は2つの対照的なシンポジウムに参加。

1つは研究所のグループの最終ミーティング、もう一つは新しいプロジェクトのキックオフミーティング。11月には大学のプロジェクトの最後のシンポジウム。僕はプロジェクトの入れ物のように、ふらふらと生きていくわけです(笑)。

いつも思うのは、ボスが狙っている研究成果は今行っている研究の数段先を行っているということで、いつも「自分は十分なcontributionができているのだろうか?」ということで考えさせられます。

もちろんボスの研究目標は自分にもとても興味があるところなので全力で取り組んでいますが、「果たして次の10年で、本当にできるのかいな?」というのをいつも考えてしまいます。

まあ、「棒ほど願って針ほど叶う」という言葉を信じて(?)前に進んでいこうと思います。


ちなみにこのシンポジウムには新聞記者の方も参加していて、後日新聞記事になるようなのですが、一体どんな新聞記事になるのかが非常に興味があるところです。

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そんな中にも私の自分の予算でやっているプロジェクトは走っていて、予算額は少ないまでも、大家のサポートをうけながら(笑)、毎年いくらかの成果、論文をコンスタントに出すことができています。下宿人の気分ですが、まあ結果が出ているので良しとしてください(笑)。

1つめのシンポジウムの後、次の数年も同じグループで研究をする(予定の)メンバーと久しぶりに深夜まで飲み明かしました。なかなかアグレッシブなメンバーなので、私も教員という立場を完全に忘れ(笑)、言いたいこといって、しかし、普段はできない研究、研究者としての誇り、自分の今の目標など、本質的な議論ができたと思っています。しかしながら最後の方は久々に酔っぱらってしまいました。実家の方に帰ったのですが、両親が「よく、朝起きられたね」と感心しておりました(笑)。

論文アクセプト、ほとんど座っているだけの一日

昨日はグループミーティング後、研究所を訪問し、終電間際まで実験。ようやく最初のデータにありついた。学生さんが3ヶ月本当に頑張ってくれたので良かった。帰りにコンビニで缶ビールを買って乾杯。

今日は午前中はちょっとしたペーパーワークをこなして、午後は18:00まで各種ミーティング。走っている5年プロジェクトも今年で最後なので、僕もこれから大変そう。私も色々と今までの仕事をまとめている一方、裏で2,3探索的な実験を続けている。

ついに2年前から実験を続けていた論文がアクセプトされました。これはちょっと感慨深かった。

論文は後もう一本、科研費の申請書を書きつつ、学生の実験指導をしていく。

最近は家に帰って寝るだけの生活になってしまっているけれど、研究所時代に比べたらかなり充実している。

G5を引っ張り出した


今回の札幌出張ではPowerShot G5を久しぶりに引っ張り出して、旅のお供をしてもらった。

G7と比べるとレスポンスの遅さが一番のネックなのであるが、出張から帰ってきて改めて写真を見直すと、やはり写りが良いんですね。1000万画素と500万画素の画素数の違いも全く気になりません。

G7になって写りは少し薄っぺらくなったような基がしますが、胴体内に完全に収納できるレンズはコンパクトさ、という面ではとても魅力があります。

しかし、バリアングルディスプレイが無くなったのは残念。これで、面白いアングルの写真を撮ろうとする機会が一気に減ってしまった気がします。

Nikon、オリンパスなどのコンパクトデジカメはどうなのでしょう?ちょっと調べてみることにします。

そういえば、G7に移行してから撮った写真の総数も2000枚を突破。これもG5並に過酷に使われていきそうです。