いつもと違う方向に走ってみる



ちょっと前になってしまったが、谷本川をいつもと違う上流方向に走ってみた。

初めての試みであったが、いつもの下流の方とは雰囲気も違っていて、なんといっても田舎っぽい感じが良かった。

ランナー同士の挨拶も気楽に行われている印象もある。自分の気分によって使い分けていこうと思う(笑)。

途中いくつかの橋と交差した。

それらの橋はほとんど昭和48年に施工されたもの。僕の誕生年は昭和49年。つまり橋ができた後の町の発展の歴史は僕と同じくらいの年齢なのです。

そう考えるとなんか愛着がわいてくる。

論文執筆セミナー

先週Nature編集者による、high impact factor(つまりNature、Science誌)にアクセプトされる論文の書き方のセミナーというものに参加してきた。

結論を言うと、論文を書くときに必要な最も基礎的な項目の説明ばかりで、期待していた過去の事例で良いところ、悪いところを指摘してくれるというのはあまりにも少なく、少し残念でした。

しかし、これは気にとめておいた方が良いという項目をまとめると、

・Write for beginners and experts

初心者にも専門家にも伝えることができる文章

・Oxford English Dictionaryを基準とした英語を書く。(Cambridgeなどではなく)

これは知りませんでした。自分の電子辞書に入っているのがOxfordであるのを確認して安心。

・abstract(summary)では“Here we show…”のようなactiveな表現を使えということ。

これも初めて聞きました。今まではアブストでは受け身の文章で書き始めるのが良いと思っていました。例えば“The interaction between … was measured by…”なんて感じで。

・図では可能であれは複数のデータは全てプロットする標準偏差などのエラーバーは入れない方がよい。

・“It was done…”よりも“We did”の様な表現が好ましい。

・cover letterは重要

それはそうですな。

これらは2000年くらいにボスに教わった論文執筆のノウハウとは少し違っている部分もあります。

また、質問コーナーでは「シェーン事件」のようなものをNature編集部は防ぐことができなかったのか?という質問も出ていました。「そこまでの責任は負っていない。」と言う趣旨の解答でした。多分、そのように答えるように、メンバー間で意見を一致させているのでしょう。

セミナーの話はここで終わり。

ちょうど良いタイミングで村松 秀著の「論文捏造」を読みました。これは「シェーン事件」についてのドキュメンタリーですが、研究者として読んでみると読後の後味が悪いです。

まあ、この本はシェーン事件についてだけではなく、それを見抜くことができなかった、科学コミュニティー、ジャーナルの責任などについてかなり細かく論じているので別の機会に紹介できればと思います。

3連休、jogと自宅待機



昨日のjogのデータは以上の通り。気温も下がってきてようやく20 km走っても疲れないようになったと思いきや、出発が遅かったせいで午前10時頃から急に気温が上がり始め、最後の方は辛かった。

そのせいなのか、今日は5:30に起床したものの疲れ気味で1時間ほど二度寝。

その後は祖父を訪ねたあと、渋谷に9月で移動する准ボスのプレゼントを買いに行く。プレゼント用に包装してください、と頼んだら「敬老の日用ですか?」との質問に「それは絶対にまずいです!」と言いそうになる(笑)。

いつも水無しで走るのは良くないだろう、ということでボトルが入るランニングポーチを買ってきた。3500円也。

13:00過ぎに帰宅したにもかかわらず、また昼寝。いったい何の疲れがたまっているのか?今日は既に4時間ほど寝ている。

2つのシンポジウム


先週は2つの対照的なシンポジウムに参加。

1つは研究所のグループの最終ミーティング、もう一つは新しいプロジェクトのキックオフミーティング。11月には大学のプロジェクトの最後のシンポジウム。僕はプロジェクトの入れ物のように、ふらふらと生きていくわけです(笑)。

いつも思うのは、ボスが狙っている研究成果は今行っている研究の数段先を行っているということで、いつも「自分は十分なcontributionができているのだろうか?」ということで考えさせられます。

もちろんボスの研究目標は自分にもとても興味があるところなので全力で取り組んでいますが、「果たして次の10年で、本当にできるのかいな?」というのをいつも考えてしまいます。

まあ、「棒ほど願って針ほど叶う」という言葉を信じて(?)前に進んでいこうと思います。


ちなみにこのシンポジウムには新聞記者の方も参加していて、後日新聞記事になるようなのですが、一体どんな新聞記事になるのかが非常に興味があるところです。

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そんな中にも私の自分の予算でやっているプロジェクトは走っていて、予算額は少ないまでも、大家のサポートをうけながら(笑)、毎年いくらかの成果、論文をコンスタントに出すことができています。下宿人の気分ですが、まあ結果が出ているので良しとしてください(笑)。

1つめのシンポジウムの後、次の数年も同じグループで研究をする(予定の)メンバーと久しぶりに深夜まで飲み明かしました。なかなかアグレッシブなメンバーなので、私も教員という立場を完全に忘れ(笑)、言いたいこといって、しかし、普段はできない研究、研究者としての誇り、自分の今の目標など、本質的な議論ができたと思っています。しかしながら最後の方は久々に酔っぱらってしまいました。実家の方に帰ったのですが、両親が「よく、朝起きられたね」と感心しておりました(笑)。

論文アクセプト、ほとんど座っているだけの一日

昨日はグループミーティング後、研究所を訪問し、終電間際まで実験。ようやく最初のデータにありついた。学生さんが3ヶ月本当に頑張ってくれたので良かった。帰りにコンビニで缶ビールを買って乾杯。

今日は午前中はちょっとしたペーパーワークをこなして、午後は18:00まで各種ミーティング。走っている5年プロジェクトも今年で最後なので、僕もこれから大変そう。私も色々と今までの仕事をまとめている一方、裏で2,3探索的な実験を続けている。

ついに2年前から実験を続けていた論文がアクセプトされました。これはちょっと感慨深かった。

論文は後もう一本、科研費の申請書を書きつつ、学生の実験指導をしていく。

最近は家に帰って寝るだけの生活になってしまっているけれど、研究所時代に比べたらかなり充実している。

G5を引っ張り出した


今回の札幌出張ではPowerShot G5を久しぶりに引っ張り出して、旅のお供をしてもらった。

G7と比べるとレスポンスの遅さが一番のネックなのであるが、出張から帰ってきて改めて写真を見直すと、やはり写りが良いんですね。1000万画素と500万画素の画素数の違いも全く気になりません。

G7になって写りは少し薄っぺらくなったような基がしますが、胴体内に完全に収納できるレンズはコンパクトさ、という面ではとても魅力があります。

しかし、バリアングルディスプレイが無くなったのは残念。これで、面白いアングルの写真を撮ろうとする機会が一気に減ってしまった気がします。

Nikon、オリンパスなどのコンパクトデジカメはどうなのでしょう?ちょっと調べてみることにします。

そういえば、G7に移行してから撮った写真の総数も2000枚を突破。これもG5並に過酷に使われていきそうです。

学会を終えて


学会を終えて1週間ぶりに職場に復帰します。

学会の感想は後でまとめておいた方がよいかもしれない。

今週、とりあえずやらなくてはいけないのは、

・戻ってきた論文を直してエディターへ返信

・1週間の学生の実験結果を見て、次のステップを確認

・出張費の処理

・科研費の状態の確認+PCパーツの購入

徐々に進めて行かなくてはならないのは

・科研費のドラフトを完成させる。

・そのためにいくつか試し計算をする。

・Igor Proをもうちょっと使えるようになる。

・そして近接場の計算

9月中に行わなくてはいけないのは

・研究所からの薬品の運搬

・・・

というところでしょうか?

New iPods

噂通り9/6の早朝に発表されました。

iPod Shuffleはほぼそのまま。

iPod nanoはiPod Classicの形を踏襲するように形状がアップデートされた。

iPod ClassicはHDDの最大容量が160 GB

iPod TouchはiPhoneから電話機能を抜いたもの、

というようになっている。

自分にとって興味深いのはiPod Classicの容量が160GBになったことで、これで自分の音楽ライブラリー(90 GB)を全て納めることが出来るようになった点に、一種の安心感を感じてしまう。ようやく、という感じです。(一方、MacBookのHDDの最大容量が200 GBというのには満足していないが、年末には320 GBのものが選択できるようになるでしょう。)

今回の目玉のiPod Touchであるが、iPhoneが使えない地域へのプレゼントというところでしょうか?米国ではiPhoneとiPod Touchの価格は8 GBモデルは両方とも$399となって、少し不思議な価格設定です。iPhoneを買ってもらうためでしょうか?

また、iPod Touchにはメールソフトが付いていないことが致命的ですね。これはアップデートを期待します。

どれを選ぶかというと非常に迷うのだが、まあ店頭で見ながら、今使っているiPod Shuffleが壊れたときに考えるのでしょう。iPod Touchで色々できることが分かっていても、Fonがそんなに広まっていない現在、WiFiはなかなか捕まらないし、やっぱり何かをするにはMacBook Proが必要なのです。

P.S. Appleの初回ロットには何度かひどい目に遭わされましたが、iPod TouchはiPhoneの蓄積がある分、泣かされることはないのでは、と考えています。

学会で北の大地へ

ゼミ旅行から帰ってきた翌日、今度は学会で北海道に来ています。

初日は夕方札幌駅に到着した直後に、荷物を持ったまラーメン共和国で軽く一杯食べてホテルへ。発表の準備を部屋で粛々と行い、ビール一缶飲んで就寝。

翌日のシンポジウムの発表では質問してくれた人は2人。しかし、セッション終了後、企業の方が「非常に興味を持っているから是非一回、ディスカッションして一緒に仕事をしたい。」との申し出があった。計算するとだいたい1000人に1人くらい興味を持ってくれるようだ(笑)。

実際、こういう申し出は非常に有難く、「見てくれている人はどこかにはいるのだなあ。」と実感することができる。研究者をやっていて幸せだった、と思える瞬間だ。

今日も飲みに行かずに宿に戻って、仕事を進める。一区切り付いた後の(付かなくても)のビールが楽しみだ。

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札幌駅前のヨドバシにEOS 40Dの展示があった。なかなか良いですね。D3とD300は11月以降になるようだ。松村太郎さんがD300の良さについて語ってくれているが、どうなのでしょう?一眼レフで枚数に気を遣わずに写真を撮るという感覚をまだ味わっていない僕にとっては、購入する予定が無くとも動向は気になるのです。

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こうした学会中にも、学生から実験データ、その他ディスカッションのメールが送られてくる。投稿中の論文に対するreviewerからのコメントも届いた。タスクの量は多いけれども順調に進んでいる。私のAir EDGEは128 kb/secの通信速度しかないので、大容量のメールは受信できていません。返信はしばしお待ちを。