Mac Proは計算科学に向いているのであろうか?


現在は実験一色の私だが、来年、理論計算をじっくりやらなくてはいけない期間が2ヶ月ある。

なぜ「理論計算を2ヶ月」と決まっているかというと、研究所のアスベスト除去作業のため、実験室に2ヶ月入れない期間があるからである。真空装置を2ヶ月おいておくというのも心配だが、2ヶ月装置が使えないというのは、かなり長いスパンでの研究計画に響くのだが、まあ、これも何かの機会になると考え、これを利用して並列計算機を組み立てる予定。

現在、LinuxベースかMac OS Xベースか迷っているが、自分にとってのメリット、デメリットをまとめると

Linuxの長所

1. オープンソースのプログラムの選択肢の幅が広い。

2. ショップブランドの物を買えば安価にハードウェアをそろえることができる。

Linuxの短所

1. ドライバが少ない。

2. いざ壊れたとき自分の知識でメンテできるかどうか?

Macの長所

1. Xgridを用いて並列計算機の構築が簡単にできる。

2. ある程度の知識があるのでメンテが簡単。

Macの短所

1. Intel Mac対応の計算ソフトがそろっていない。(自分でPPC用のコードからIntel用にコンパイルできるか不安)

2. Leopardにバージョンアップしたときに、また動かなくなるのではないかと心配。

メンテの時間を短くできるという点で、現在はMacに傾いている。並列計算のプログラムを書いたことはないのであるが、効率は悪くても複数台のコンピュータを簡単に並列化できるXgridは非常に魅力的だ。

クリスマスくらいには計8コアのMac Proが発売されるらしいので、これを是非入手したいと考え始めている。

プレゼンの失敗例

http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200608022009より引用。

【テクノバーン】(2006/8/2 20:09)マイクロソフトが先月、金融アナリスト向けに説明会の席上で披露したWindows Vistaの音声認識システムのデモが完全に失敗に終わった。出荷前の製品のデモといっても出荷まで半年を切った製品の機能がまったく機能しなかったというのは異例の事ということもあり、米国内を中心に巨人マイクロソフトの失態が反響を呼んでいる。

アナリスト向け説明会でVistaの音声認識システムのデモを行ったのはプロダクトマネジャーのシャネン・ボエッチャー氏。音声認識システムにより読み上げた文章の自動筆記が可能となるはずだったのだが…

ボエッチャー氏が「Dear Mom(親愛なるお母さん、句読点)」と読み上げるとコンピューター上には「Dear Aunt(親愛なる叔父さん)」と表示される始末。次に、誤って認識されてしまった箇所を修正しようと「fix aunt, fix aunt(『叔父さん』の部分を修正、『叔父さん』の部分を修正)」と入力しようとするが、まったく認識はせず。いろいろと回復を試みようとした挙句に表示された文章がこれだ。

「Dear aunt, lets set so double the killer delete select all(親愛なる叔父さん、殺し屋に2倍払って全てを始末しちゃってください)」

そこに居合わせたアナリストからは大爆笑が持ち上がったのは言うまでもない。

マイクロソフトがアナリスト向けの説明会で披露したこの奇妙な英語は直ぐにロイターが世界中に向けて配信。デモでマイクロソフトが紹介した文章は直ぐにシェークスピアの一節以上に有名な知名度を得てしまった。

マイクロソフトで音声認識システムを開発しているラリー・オスターマン氏は自身のブログでデモの際に設定されていたマイク入力のオーディオ・ゲイン値が高すぎたことと、複数の問題の相乗作用があのような結果になって現れたとの認識を示した上で、最新のビルドでは修正されており、大した問題ではないと書き記している。

新製品のプレゼンの印象というのは、その商品の売れ行きに直結するので非常に重要なのだが、これは最悪な例として、そして最高のネタとして後世に残るであろう。

WWDC2006 のKeynote Speechデモでもアプリが終了しなくてひやっとする場面があったが、ディスプレイ裏にあると思われる隠し切り替えスイッチで別システムに切り替え、うまく乗り切ったようだ。大事なデモではバックアップは不可欠だ。特に今回のような音声認識のようなデモはかなりリスキーな気がします。

私も職業柄、人前で発表する機会が非常に多いので、正直な感想は「自分でなくて良かった。」です。

firefoxワンワン

ついに実物のfirefoxの写真を入手しました!(ありがとう、妻!)

このかわいい姿に感動です。そしていろいろと議論を呼びそうなこのペインティング(かつら?)!!

「何で俺がこんな風にならなくちゃいけねえんだよ?」という、ちょっとした殺意がこの愛くるしい目の奥から伝わってきます(写真上)。そして、「もう、どうだっていいよ・・・。」(写真下:この姿がfirefoxのアイコンに・・・)

オリジナルはここ。

http://www.andreaharner.com/archives/2006/08/geek_joke_and_cute_puppy_recipe.html

新しい一眼レフデジカメは?


さんざん妻に宣言しまくっていたデジタル一眼レフの導入は延期となりました。

理由は

1. Canon PowerShot G5でも何とか自分の好みの写真が撮れてしまうということ。

2. SONY α100のボディーの作りが意外とだめであったこと。

3. 妻のマウントがCanonマウントであるということ。

ボディー内蔵の手ぶれ補正は絶対に外せないところなので、秋、冬に発売されるαの上位機種、Canonの新機種を見て決めようと思います。それまで瀕死のG5がもってくれることを祈っています。

(連休中、千葉をドライブしたときにG5で撮った夕焼けの写真。人の上あたりに小さく見えているのは富士山です。)

東京大停電 その3


やっぱりこのような事故が起きると、「人々はどうであったのだろう?」という疑問がいつもわいてくるが、

ニューヨーク大停電(2003)の時には、大きな略奪などもなく、市民は助け合いながら、停電の回復を待っていたらしい。そして、10ヶ月後には、停電の影響か(?)、ちょっとしたベビーブームにまでなったらしい。ろうそくの火というのはムードを高めるのでしょうか?

一方、東京の停電では停電した時間が短かったせいもあって、パニックは起こらなかったらしい。しかし、賠償を求めて駅員との激しいやりとりをした人がちらほらいたとか。「誠意(お金?)を見せろ!」と駅員に迫っていた人もいたと聞いた。

先日のヒースロー空港の同時多発テロ未遂では、その日の便の多くが欠航し、予定を数日単位で狂わされた人が多かった。でもインタービューを聞いていると、「やはり命には代えられない。」というコメントが多かった。

人間、トラブルの規模が小さいほど取り乱すようです。

東京大停電 その2


そういえば2003年8月(僕たちがドイツから帰国する直前)にニューヨークマンハッタン、カナダ東部の一部を含む地域で停電が起こった。

このときの停電時間は36時間であったが、東京の停電は数時間で交通機関も含めて回復したことを考えると、電力会社の救急時での対応能力はすごいと思います。

自分の中で一番印象的だったのは、あの細いケーブル数本で首都圏の電力をまかなっているというところ。27万ボルトという電圧を考えても、あの数本のケーブルが首都圏のアキレス腱になっているというのはすごいと思うのです。そしてもしそこが(仮にテロなどで)破壊されても、迂回ルートで電力を供給できるというのが素人の僕にはあまりイメージがわきません。

(そういえば前の職場でもキャンパス全体の電力が、数本の高電圧電線で供給されていたのを思い出しました。)

(そして、夏休みに入ってから、落雷などで何度か停電があったので研究所の装置がちょっと心配なのです。)

東京大停電


久々にまとまった休日が取れて、ゆったりと過ごしている。

昨日までは妻の実家にお世話になったり、千葉の房総半島を写真を撮りながらドライブしたり、新しい本棚を組み立てたりして今日に至る。

東京を中心に大停電が起こっていることは、車の中でラジオを聞いて知った。FM放送ではほとんど取り上げられていなくて情報を得るのは困難で、逆にAM放送では9:00の段階で特別番組が組まれていた。

うちの車はTVも受信できるが、テレビの方はやはり柔軟性が低く、有益情報はあまり入ってこなかった。

一方、AMラジオではリスナーの情報が次から次へとFAXで届けられて、午前9時過ぎにはクレーン車と送電線の接触が原因であることを突き止めていた。

今回ほど緊急事態でのラジオの力を思い知らされたことはない。まあ、テレビをあまり見ない僕にとっては、テレビとラジオを比べることは意味がないのだけれども。

終業式


明日が夏休み(9日間)前の最終出勤日だが、何とか装置の立ち上げをいいところまで進めることができた。研究テーマはかなりチャレンジングなもので、うまくいけばNature, Scienceなどにもチャレンジできるだろう。結果がまとまるのは1年後くらいだけれども。以前の業績を量産するというスタイルではなく、腰を落ち着けてやっているので、毎日何かしらの発見があるのでうれしい。

さて、連休中はいろいろやりたいことがあるので、ほとんど家にいると思います。Skypeその他のIMであればリアルタイムでつながるでしょう。あと、前の職場の残務処理もする必要があるので・・・。

決まっていることは

1.ちょっと勉強

「表面反応の微視的機構」を読む。内容は今では古いのだけれども、表面科学の基礎をまとめた良い本であったので買いました。

2.結晶構造の勉強

ブランクがあってちょっと忘れていることがあります、論文を読んでいてもわかったふりをしてさくっと飛ばしてしまうことがあります。Physics at Surfacesと併用して少し勉強してみる。何というか、ほとんど仕事に関することですねえ。

3.写真を撮りに行く

今年の夏は南房総と大洗に海の写真を撮りに行きます。

4.ギターの練習

単に毎日やっている練習の延長です。

とまあ、結構僕は休日でもかなり綿密な計画を立てて行動することが多いが、今年の夏休みも充実したものにしたいです。

実は家にいることを利用してやろうとしていることで、リストには挙げなかった項目があるのですが、それに関しては別のエントリーで・・・。

GMailで捨てアドレスを作る


今まで全く知らなかったのであるが、GMailで捨てアドレスをいくつでも作れるようだ。以下参照。

http://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/0608/07/news022.html

 

使い捨てアドレス専用機能ではないが、Gmailでもちょっと工夫すると似たような使い方が可能になる。1つのアカウントで複数のメールアドレスを利用できるのだ。

 

サンプルアドレスを、google@gmail.com とした場合 使い方         アドレスの例         

“.”を入れる goog.le@gmail.com

“+”を入れる google+spam@gmail.com

 Gmailのメールアドレスは実はこのように変形しても、同じアドレスにメールが届く。つまり“.”をどこに加えても、また“+”より後ろの文字もメールアドレスとしては認識しない。

 一方で「送信先アドレス」の欄には、“.”や“+”が含まれたメールアドレスが表示される。そのため、「google+サービス名 @gmail.com」というアドレスで各種サービスに登録しておいて、もしそのアドレス宛てにスパムがくるようになったら、「google+サービス名 @gmail.com」宛てのメールを迷惑メールに振り分ける設定を行うという技が使える。

これは便利そうであるが、今の僕にはあまり必要がない。そんなにいろいろなところに登録していないし、スパムメールは100%でフィルタリングされているから。むしろ、交友関係でアドレスを選び、アドレスによって人脈ごとにメールを整理?いや、強力な検索機能があるからそれもいらないか・・・。しかし、覚えておいて損はないtipsだと思う。

Nikon D80発表

ついにNikon D80が発表された。Nikonは昔からあこがれていたカメラメーカであったので、今回発表されたD80のスペックと値段によっては完全にニコンに移行する予定であったのだが、結論としてはソニー(旧コニカミノルタ)のα100に落ち着きそうだ。

α100にした一番の理由はやはり手ブレ補正があるという点。町を歩いていてちょっと見つけたものをサッと撮るようなときには、これがあると便利だ。

欠点は作りがあまり良くないという点・・・。EOS kiss digitalと比べても質感がない。D80は機能の割には値段が高いが、質感がよいと思われる。ファインダーの見やすさ、ペンタプリズムも魅力的だ。

まあ、デジタル一眼レフのボディーは使っても3-4年。レンズも集めても3-4本であろう僕にとってはα100がいいかもしれない。といっても明日の朝にはD80に傾いているかもしれないけれど・・・。