GMailは使える!!

新しい研究所で働き始めてちょうど2ヶ月。不満に思っていた事の一つにメールサーバに外部からアクセスできない(VPN接続を使えば出来る)というのがあった。

以前の大学のサーバも同じような設定になっていて、非常勤で勤めている研究所のサーバが外からアクセスできるので、そのサーバに全てのメールを転送してreply-toのヘッダに本務のメールアドレスを書くという手段をとっていた。

現在のメールサーバも同様なのだが、外部から自由にアクセスできるサーバは.Macなのだが、Mac OS X付属のMailでは単純に自分のメールアドレスを返信したいアドレスに変えるだけでは、reply-toのような使い方は出来ない。

ここで、もしやと思ってGMailのセッティングを見直したところ、他のメールアドレスを使っての送信が出来るではないですか!popを有効にすればApple MailからのGMail以外のアドレスを用いた送信も可能!!Apple Mailと研究室のサーバの仕様がメール環境構築の足を引っ張っていたが、GMailを利用することで全て解決できました。

他のマシンからのメール閲覧の時には、ただ単にブラウザからMailをチェックしている。署名もPCと同一にしているので、どこからどこから送ったのかは相手には分からないであろう。そして、ブラウザから送信したメールも後でpopで受信できる!また、優れた検索機能で、フォルダー分けとかしていなくても過去のメールも素早く検索できる。

e-mail歴12年の僕だが、ようやく最強のメール環境を手に入れたのかもしれない。

GMailは得てしてメールの内容をGoogleに握られてしまっているのではないかという心配をするユーザが多数いる。確かにそれはその通りだが、私にとってこのメールの問題を解決するきっかけとなり、非常に便利なメール環境を提供してくれているので、実はあまり気にしていない。

P.S. その後気づいたのだが、PCのメールソフトから送信したメールもGMailで送信済みメールとして保存されている。もう完璧ですな!IMAPとかいらないかもしれない。

初代MacBook Proの功罪

MacBookが発売され、当初のインパクトも収まってきた初代MacBook Proだが、やはり最大の売りはPowerBookとは比較にならない処理速度であった。

Intel版Mac OSにnativeのソフトウェアがそろって居ない状況でRosettaという動的にバイナリを変換するシステム上で走る過去のアプリもPowerBookとは比較にならないほど速く、僕にとってもかなり得した気分になった。これはPowerMac G5 2G Dualと比べても体感スピードは遜色ないと思う。

ただこの熱狂の裏で、MacBook Proは深刻的なディスプレイとマザーボードからの双子のノイズの問題がある。僕もMacBook Proもこのノイズを持っていて、2回ほどサポートセンターに修理に出したのだが、「仕様範囲内」ということで帰ってきてしまった。不具合を報告するトピックはAppleのApple Discussion Boardsから次々と消去され、熱心なユーザの怒りを買っていた。

(ここら辺のユーザの悲鳴はApple Discussion Boardsで見ることが出来ます。)

Appleの初期ロットには手を出さない方が良いというジンクス(特に今回のようなプラットフォームの劇的な変化の時には)は当たっている。僕の場合はどうしても必要だったので、この問題にはあきらめ、というか納得してしまっているが、今回のAppleの対応からは、ひたすらノイズ問題を隠蔽しようとしているという意志がはっきりと感じられる点が、僕の中でAppleのイメージをかなり低くする原因になってしまった。

ゆったりとした週末

今週末の土日は非常に充実していた。

土曜日は朝起きてつくばでテニス、その後家に帰り読書をして夕方妻と飲み屋に。

日曜は朝はギターの練習と読書、夜はピザを作って(生地から!)食べた。シンプルだけど生産的な週末であった。

そろそろベランダでビールを飲むための環境も整備して行かなくてはいけない。

最近の仕事

5月に入ってようやく実験を開始しているが、実験装置も習わなくてはいけないものばかり、修理しなくてはいけないものばかり、その前に掃除&整理整頓しなくては行けない部屋ばかり、こうしている間にも次々と書類が回ってきて、いつの間にか研究所の一般公開の幹事になっているという状態です。

しかし、うまいこと仕事をこなせていて、帰りの電車の中では20分ほど完全に熟睡する事が多くなった。家に帰ればギターを弾いたり、晩酌をしたりして、10時過ぎには就寝という感じです。

やはり、仕事が充実していると睡眠の質が高いですね。朝もぱっと5時に起きることが出来ます。

サファイア基板

研究で使う単結晶サファイア基板について調べているが、なかなか奥が深い。今まで全くサファイア基板を使った経験がなかったので、いろいろ業者の人に教えてもらってしまった。

片面研磨と両面券まではもちろん両面研磨の方が価格が高くなるが、基板を加熱する必要があるときには、両面研磨の方が基板のそりが小さくなると言うこと。うーん、僕にとっては重要です。

梅田 望夫著“ウェブ進化論”を読んで

梅田 望夫著“ウェブ進化論”はいちブロガーとして読んで、非常に興味深かった。理解する限りでは昨年呼んだダン・ギルモア著の“We The Media”の拡張版という前評判をを超え、見た目のボリュームよりも本質を突いた議論が数多い。

技術をオープンにすることで、様々なビジネスに結びつけるというスタイルがいろいろな分野で実を結ぶだろう、というスタイル。ノウハウは守ってこそ利益を独占できる、と考えている人々にはなかなか受け入れにくいアプローチである。

以前私は最近の研究スタイルの事で以下のように書いたことがある。

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一般的な流れから言って、現在では、はやりのテーマを商品化されている測定装置で測定を行い、いち早く論文にし、次の予算申請に備える、というのが主な研究スタイルである。

論文も明らかに質より量が要求されてきている。job huntingの時には一つ一つの論文の質なんて、評価されていなく、journalの名前(impact factor)でである。世の中の学術雑誌の数はどんどん増え、それに伴い論文数も爆発的に増えている。玉石混合の状態から本当に意味のある論文を探し出すのは非常に難しい(また、研究トレンドの移り変わりで時代によって論文の重要性も流動的にかわってくるが・・・)。

・・・・・

これらの問題も検索エンジンによって解決されていくのだろうか?解決されていきそうな気がする。

今年の大型連休

研究所の本屋で連休前にまとめ買いしてきたは以下の通り。

梅田 望夫著“ウェブ進化論”

曽野綾子 著“夫婦、この不思議な関係”

沢木耕太郎著“杯 ー緑の海へー”

さだまさし著“本気で言いたいことがある”

清水克彦著“ラジオ記者、走る”

その他、いろいろつまみ読みしていたが、結局読み終わったのは“ウェブ進化論”だけで、その他はまだ読んでいる途中なのである。最終日の今日じっくり読みたい。

今年の連休はほとんど、ジョギングー散歩ーギター練習ー読書ーのサイクルで過ごして、ある意味ストイックであったと思っています。ご近所の研究者の方とも飲んだりしておりましたが・・・。

とにかく久々にリラックス&集中した時間を過ごしています。この期間に学んだ事柄のアウトプットはいずれこのブログに・・・。

Parallels Workstation

早速β6版を試してみました。

XPをインストールしたのだが、設定などで迷うことは全くなく、あっさりとインストール終了。パソコン初心者の方にも問題なく使いこなせるでしょう。使って見た感じでは思ったよりもかなり速そうです。(しかし筆者が最後に使っていたWindows PCはPentium 3の 650MHz)

職場でWindowsからしか処理できない業務があるのだが、これでデスクトップにWindowsを持ってこなくても良くなりそうです。

今日はとりあえずこれで終了。連休明けにMacとのファイルの共有、アプリケーションのインストールなどを行ってみます。

誕生日


とうとう、あるいは、ようやく32歳。

30歳になったときよりも、31,32と年齢が増えていく方が毎年毎年ずしっと来る。来年はもっと重い様な気がする。

さて、今年1年の目標は何度も書いているように、自分の研究さらに生活も含め、各々の重要度を考えながらじっくり生きていくこと。なるべく生産的に動くこと。

4月までとは異なり、終身雇用のポジションで働くということは自分の精神にとって非常に大きい変化をもたらした気がする。あと1,2年で今の場所を去らなくてはならないような状態では、実は“客観的に評価される”様な研究結果をひたすら“生産”し続けていた状態だった。自慢では無いけれど、僕はその様な研究が得意だった。

無論、知的好奇心はある程度満たされたが、これは9割方“動かされている”状態であって、自分から創造的なことをするというドライビングフォースを感じるには、あまりにもせわしすぎた。

4月からは新しい職場にとまどいながらも、ゆったりと仕事を進めている。ゆったりだけれども、集中できている。実験中の些細なことにも、どのような現象なのか、じっくり立ち止まって考えるようになった。結構幸せな環境である。

人は夢中になって何かを成し遂げようと努力しているつもりでも、実は動かされてしまっている状態になってしまっていて、しかもそれに気づいていない事が、多々ある。(動かされていることで完全に満たされてしまっていたり、それを自慢するのは論外)それに気づくような環境が実は良い職場環境なのではないか?と思う32歳の誕生日でした。