本は場所をとる


23,24と休みを取った。昨日は午前中は論文執筆、午後から荷造りを、夕方12 kmのジョギングをし、また荷造り、と過ごした。今日もそのような感じになるであろう。

2000年から考えると平均して1.4年ごとに引っ越ししている。物を整理する良い機会になることは間違いないのだが、昔大事にとっておいたものでも、最近はあっさり捨てるようになってしまった。一応デジカメで写真を撮ってからにしているが(笑)・・・。

捨てないでとっておくのは、学位記、Doktor Hut、万年筆2本、楽器類くらいであろうか?PCはメイン+サーバの2台のみ

最近特に感じていることだが、もう物を所有することに関してほとんど関心が無くなってきている一方、少し不安なのが、帰国してから増え続けている書籍である。

一冊300円くらいでテキスト埋め込みのPDF化をやってくれないかな?

それとも、ブックオフで無料で本を引き取る代わりにPDFのデータを後日くれる、なんてサービスがあればよいのだが・・・。データは使い回しが出来るのでサイクルがあがればあがるほど、利益が上がる良いビジネスのように思えるが・・・。著作権で問題があるのでしょうか?

SSD (Solid State Disk)が広まってきた。

VAIO10周年記念モデルのtype TZの起動時間をSSDと通常のHDDで比較しているムービーがある。

http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20070522_vaio_typet_ssd/

これは明らかな差ですねー。早く大容量化、低価格化が進んで欲しいところです。バッテリーの性能に大幅な進歩が見られなければ、次の2,3年でバッテリー持続時間を長く技術はLEDバックライトとSSDになるでしょう。

ちなみにtype TZはかなり惹かれましたが、Windows Vistaにあまり興味がないのが原因で全然買う気になりません。これもVistaがあまりにも高いマシンパワーを要求するためです。Let’s noteのスペックを見てもバッテリー持続時間が XPよりもVistaの方が1時間ほど短い。

SSDを採用したUltrathin MacBook Proが2007年後半か2008年に発売、という噂を聞くと、そちらの方を楽しみにしてしまいます。

最終ステージ


研究所生活も最終ステージに入り、

1. 今週末引っ越し

2. 月曜、米国研究者15人(?)の対応。しかも研究所最終日

3. 火曜ー木曜、仙台出張。シンポジウム参加、東北大、ソニー研究所訪問

4. 金曜、新しい職場で初出勤&辞令交付式

という怒濤のスケジュール。これらの間を縫ってやるべき事は、

1. 論文の仕上げ

2. シンポジウムのポスター作り(今日か明日だな・・・)

3. 研究計画書の作成(しかし、アイデアは出来ているので6/2,3が勝負でしょうか?引っ越しの片付けは??)

次の研究室も色々と状況が変わり、1,2年はかつて無い激務が予想される。しかし、これを乗り越えたら自分も研究室のレベルも上がるでしょう。これらの試練は単に成長のためのネタに過ぎません(笑)。とりあえず、一足遅い入学式ということで、桜の写真を貼っておきます。

初公開!マンションからの景色


今回の(ああ、もう結婚して4つめ、自身では6つめ)住居は非常に眺めが良い。ということで部屋からの景色を初公開。


廊下側


ベランダ側

1つ心配なのは、自分の書斎にエアコンをつけた形跡がないこと・・・。窓につけるエアコンか、ダクト付き冷風機みたいな物を導入する必要があるかもしれません。

.Macが時代遅れになってきている・・・。


GoogleやYahooなどのWEBサービスが日々進化していくのに対し、当初はインパクトのあったAppleのWEBサービスの.Macは時代遅れになってきているような気がする。

まず、メールであるが無料のGoogleやMicrosoftのWEBメールの容量が2GBを余裕で超えている(Yahooに至っては無制限)のに対し、年間10000円する.Macは最大で1GBである。ストレージの価格が低下していく一方で、ここ2年くらいユーザエリアの容量が据え置きになっているのは残念だ。ブラウザ上でのApple Mailのインターフェースの再現もGMailの使い勝手と比べるとかすんでしまう。

また、ブラウザのブックマークの同期などの機能に関しては.MacはWindowsとMacで同期するのは少し手間がかかるのに対し、Google Browser SyncはWindows、Mac、LinuxとOSに依存せずにFirefoxを使っていれば同期すべてのコンピュータでのブックマーク、パスワードの同期を可能にする。

.Macのホームページスペースもphpが使用できなくて、例えばwikiの設置などができない。これは自分が自宅にサーバをわざわざ建てている理由の1つである。

現在自分の.Macのメリットは1GBのユーザエリアがあること(ファイルの配布などに使用)、.macのメールアドレスがあること(全てGMailに転送)の2つのみである。

6月11日からのWWDCでは.Macのアップデートに関する発表があることを祈っている。

生体分子の自己組織化は素晴らしい


研究所のランチセミナーで、タンパク質の組織化のメカニズムの分子レベルでの解明を試みている研究者のセミナーを聴講。

BSEやアルツハイマー症候群はタンパク質が繊維状のアミロイドを脳内で形成してしまうことが原因となっているが、タンパク質のどのアミノ酸配列が原因となっているかを調べた研究。

よく行われている、アミノ酸残基を1つずつ変えていってその影響を調べるという手法だが、うまく原因となっている配列を特定していた。

一番印象に残ったのは、組織内で形成される有害なアミロイドということで、形状も大きさも揃っていない繊維が出来るかと思ったら、実験で形成したアミロイドは太さが一定できれいな螺旋状の単結晶であった。

ここまできれいな物が出来るのであれば何かに(例えばナノ電極間の配線?)使えそうな気がする。

そんなことを思ったセミナーでした。

http://www.aist.go.jp/NIBH/indexcontents/j2activity/j201maincontents/05_11seitaibusshitsu/08morii/08top.html

喫煙者は損をしている?


筑紫哲也氏が肺ガンであることを告白した。

喫煙者には少なからずショックを与えるだろうし、嫌煙者にとっては「喫煙者の末路だ。」くらいにしか考えられないであろう。

数ヶ月前、大手メーカー企業の人事採用担当の方と色々とお話しする機会があった。彼は博士過程卒業者、ポスドクの採用を担当していたが、「どの様な人を採用候補にする(あるいはしない)のか?」というこちらの直球の質問に、「喫煙者は出来るだけ避けています。」と答えてくれた。

その理由は「体に悪いという客観的なデータが出ているのにかかわらず、やめられないというのは、良い方向に向かう能力が無いということです。」という、厳しいけれども、至極当然と思われる一方、専門性が問われる研究者の採用においても、そのようなことが重要視されるということが印象的だった。

まあ、僕にとっては最近の飲食店での禁煙化は拍手喝采で歓迎である。日本酒でうまいお刺身を食べているとき、美味しいワインを飲んでいるときに、近くでタバコのにおいがすると耐えられません。無条件にその人に嫌悪感を抱いてしまうことすらある・・・。そういう意味では喫煙者は悪気が無いのに、人生で色々なチャンスを失っているような気がします。

雑感


ようやく研究所での全ての業務を終え(事務手続きを除く)、論文に取り組むことが出来るようになった。先週末は安心してしまったのか、ちょっとふぬけのような状態になっていたが、ようやく回復し、気合いも満ちてきた。

きっかけは指導教官や共同研究者からのメールであろうか?異動することを告げると「めまぐるしい、刺激に満ちた人生ですね」と先生からメールが・・・。

研究所に入ったときは、「落ちついて5,6年かけてイノベーションに繋がるような研究をしよう」と思っていたが、自分のスタイルとして「ある程度固まった一個の理想を設定しておいて、明日を思い悩まずに毎日を切に生きる」というコンセプトで行動した方が、良い結果を生むということにも気付いた一年であった。

研究所同期も送別会をやってくれるし、その他、2週間に1回の同期会(もはや同期会ではない)もあるしで。研究者というのは組織ではなく、興味によって結ばれると一番良い結果を生むということも、確信できた数年でした。

結構あわただしいですが、何とかスムーズに次の職場にとけ込めれて、グループをいい方向に導くことに貢献できれば、と。

ThinkFree Office

http://www.thinkfree.com/

WEBブラウザ上でOfficeの文書を編集できるThinkFree OfficeのWEB版が公開された。Google Docs & Spreadsheetへの最有力対抗馬である 事は明らか。

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0705/14/news038.html

メールアドレスのみで登録できるので、早速試した見たところ、Googleのサービスよりも数段良いです。何がよいかというとインターフェースがほとんどMicrosoft Officeと同一である点。AJAXでここまで出来るのに感動しました。

もちろんこの手のサービスの一番良い点であるonline collaborationも可能です。フォルダーを共有できるFoldershareと組み合わせれば、他のメンバーとのコラボレーションもかなりスムーズになることが予想される。楽しみ。

問題はFoldershareが東工大で使えるかどうかですが・・・。(産総研はダメでした。)

P.S. 以前メッセンジャータイプのフォルダ共有ソフトを使ったのですが、その名前を忘れてしまいました。無念。

追記:BoxCloudでした。

Windows UpdateでXPがビジーな状態に

http://slashdot.jp/article.pl?sid=07/05/13/0223238

http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0705/12/news010.html

Microsoftの自動更新機能を使ったアップデート適用に関して不具合が指摘されている。SANS Internet Storm Centerは、Microsoftの月例パッチを適用後、「svchost.exe」によってCPUが99%消費されてしまうという報告が、複数の読者から寄せられたと伝えている。

とのことです。自動アップデートを設定していれば、週明けに職場のPCの電源をつけ、アップデートが走った直後にハングアップする可能性があります。私はとりあえずノートPCの自動アップデートはオフにして、次のパッチを待つことにします。

しかし、これは気がついて良かったです。スラッシュドットに感謝。そしてWindows NT 5.1(Windows XP)よ、そろそろ安心して使用できる枯れたシステムになっておくれ・・・。