筑紫哲也氏が肺ガンであることを告白した。
喫煙者には少なからずショックを与えるだろうし、嫌煙者にとっては「喫煙者の末路だ。」くらいにしか考えられないであろう。
数ヶ月前、大手メーカー企業の人事採用担当の方と色々とお話しする機会があった。彼は博士過程卒業者、ポスドクの採用を担当していたが、「どの様な人を採用候補にする(あるいはしない)のか?」というこちらの直球の質問に、「喫煙者は出来るだけ避けています。」と答えてくれた。
その理由は「体に悪いという客観的なデータが出ているのにかかわらず、やめられないというのは、良い方向に向かう能力が無いということです。」という、厳しいけれども、至極当然と思われる一方、専門性が問われる研究者の採用においても、そのようなことが重要視されるということが印象的だった。
まあ、僕にとっては最近の飲食店での禁煙化は拍手喝采で歓迎である。日本酒でうまいお刺身を食べているとき、美味しいワインを飲んでいるときに、近くでタバコのにおいがすると耐えられません。無条件にその人に嫌悪感を抱いてしまうことすらある・・・。そういう意味では喫煙者は悪気が無いのに、人生で色々なチャンスを失っているような気がします。