プレゼンの失敗例

http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200608022009より引用。

【テクノバーン】(2006/8/2 20:09)マイクロソフトが先月、金融アナリスト向けに説明会の席上で披露したWindows Vistaの音声認識システムのデモが完全に失敗に終わった。出荷前の製品のデモといっても出荷まで半年を切った製品の機能がまったく機能しなかったというのは異例の事ということもあり、米国内を中心に巨人マイクロソフトの失態が反響を呼んでいる。

アナリスト向け説明会でVistaの音声認識システムのデモを行ったのはプロダクトマネジャーのシャネン・ボエッチャー氏。音声認識システムにより読み上げた文章の自動筆記が可能となるはずだったのだが…

ボエッチャー氏が「Dear Mom(親愛なるお母さん、句読点)」と読み上げるとコンピューター上には「Dear Aunt(親愛なる叔父さん)」と表示される始末。次に、誤って認識されてしまった箇所を修正しようと「fix aunt, fix aunt(『叔父さん』の部分を修正、『叔父さん』の部分を修正)」と入力しようとするが、まったく認識はせず。いろいろと回復を試みようとした挙句に表示された文章がこれだ。

「Dear aunt, lets set so double the killer delete select all(親愛なる叔父さん、殺し屋に2倍払って全てを始末しちゃってください)」

そこに居合わせたアナリストからは大爆笑が持ち上がったのは言うまでもない。

マイクロソフトがアナリスト向けの説明会で披露したこの奇妙な英語は直ぐにロイターが世界中に向けて配信。デモでマイクロソフトが紹介した文章は直ぐにシェークスピアの一節以上に有名な知名度を得てしまった。

マイクロソフトで音声認識システムを開発しているラリー・オスターマン氏は自身のブログでデモの際に設定されていたマイク入力のオーディオ・ゲイン値が高すぎたことと、複数の問題の相乗作用があのような結果になって現れたとの認識を示した上で、最新のビルドでは修正されており、大した問題ではないと書き記している。

新製品のプレゼンの印象というのは、その商品の売れ行きに直結するので非常に重要なのだが、これは最悪な例として、そして最高のネタとして後世に残るであろう。

WWDC2006 のKeynote Speechデモでもアプリが終了しなくてひやっとする場面があったが、ディスプレイ裏にあると思われる隠し切り替えスイッチで別システムに切り替え、うまく乗り切ったようだ。大事なデモではバックアップは不可欠だ。特に今回のような音声認識のようなデモはかなりリスキーな気がします。

私も職業柄、人前で発表する機会が非常に多いので、正直な感想は「自分でなくて良かった。」です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください