走れていない&膝痛の原因


ここ2週間は全くjogが出来ていない。6/5に新しいシューズを買ったのであるが、全く使えていない。今日は19:00まで仕事をして、家に帰ったら少しニューシューズで走ってみようかと考えている。

シューズを買ったときに定員さんに指摘されたことは、着地してからけり出すまでに膝にひねりがあって、その癖がつくと10-15 km位で膝が痛み出すということだった。まずランニングフォームから直さないということだ。

前にも書いたが、新居の周りは非常に坂が多い。気を付けて癖を直していかないと・・・。

いやいや忙しい・・・


着任して2週間が経過しましたが、予想通りというか、予想を超えたというか、とても忙しいです。良いところは今のところは朝7時から夜の7時まで頑張れば何とか仕事を片付けられるということ。そこからはもう頭があんまり働かない。知的持久力がもう少しあれば・・・。

論文の執筆は本当にゆっくりと進んでいます。本当に1つ1つの単語、文章のつながりなどを考えながら。このような雑文を書くときとは正反対のattitudeで進めるので、実は気分転換になっています。

Keicoさんが本ブログのタイトルについて言及してくれた。実は本ブログのタイトルはJoe SatrianiのStrange Beautiful Musicからとったのです。奇妙だけどなかなかいい人生、を目標にしようとつけました。

あと一日


研究所生活も月曜日のみを残すこととなった。

今日はポスター印刷とマニュアル書き。昼休みには指導教官と昼食を一緒にとった。なんだかんだいって、人とのつながりが薄くなりつつある研究所で、前のグループのメンバーが集まるというのは珍しいことらしく、なんだかんだいって指導教官のグループは良かったのではないかと思った。

先輩研究員に聴くところによると、研究所の40歳代のグループリーダーは管理者としての訓練を受けた事がないらしく、グループとして機能していないところが多いのだそうだ。どこも同じだなあ、と感じる。理研などを見ているとうまくいっているところが多いので、これはうちの研究所特有の問題なのであろうか?

なんだかんだいってどういう雰囲気がメンバーのモティベーションにどの様な影響を及ぼすか、ということについて色々勉強になった2,3年でした。

放置して「自分の力でやれ。」というのも良くないし、人に指示されないと行動できない、というようになってしまうのもまずい。何というか、自分で問題点を見つけて、それを自分の仕事に自分なりの意義を見いだすことが出来るような、そのようなプロセスが重要であると思う。まあ、現場に出れば色々分かってくるでしょう。

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マニュアルを書きながら思ったのだが、自分が一年かけて立ち上げた装置は、他の人はマニュアルを見ながらでも絶対に動かすことは出来ない・・・。現在の表面分析装置はますますブラックボックス化し、操作法が簡便になっていっているのに対し、自分の装置はそれの対極にある装置だ。なんというか、ウン百万円かけて調整したこの装置も、結局使う人がいなくて数年後に廃棄されるのであろうか?とても寂しい様な感じ。願わくはもらっていきたいのだが(笑)。そのような装置は研究所にはたくさんある。研究所のこの現状が明らかにされたら国民の怒りを買いそうな気がするけど、「装置には金を使えるけれど、人には金を使えない」という、問題は解決できないのでしょうか?

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一昨日の科研費、運営交付金に関するエントリーが大学関係者をターゲットとしたSEOになったらしく(笑)、大学のドメインからの大学名を検索ワードとした検索結果から来た人が多い。

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次のマンションでインターネットが繋がるまでは、少し時間がかかるでしょう。fonのアクセスポイントがあるのだけれども、期待して繋がったことがないので、ちょっと心配です。しばらくはウィルコム経由でメールチェックなど最低限の事しかしないと思う。

国立大学向けの「運営費交付金」行方

重要なニュースなのでここにまとめておきます。

やはり、科研費では東大、京大、東工大などが強いです。単純に考えると、研究を遂行している人材の質の高さ+国が重点を置いている課題に沿った研究テーマが多い、ということでしょうか?

一方、特別研究費に関してみてみると、地方大学が多く、その後、やはり、東大、京大などの大学が増額されている。

交付金が100%増加、あるいは半分以下になったなどど、あっさり書かれていますが、教員数、学生数も1,2年で急激に変わらないので、交付金が減額された大学はさらに厳しい状況に追い込まれていくと思います。競争的資金が増えるに従って、今後はさらに格差が広がっていくのでしょうか?

科研費などははやりのキーワードを入れないと、なかなか採択されにくいという印象を持っています。なので、自分の興味とはやりの分野を如何にリンクするか、というのが重要です。

しかし、自分の興味でないところには情熱を捧げるのは難しいので、そのバランスをとるのが必要になってくるでしょう。そして、それを通じて新しい色々なアイデアが出てくるというのが、これからの研究の醍醐味の1つになってくると思います。

教員となって数年たてばこのあたりの状況が色々と明らかになってくると思います。

P.S. 個人的に興味深かったのは奈良先端技術大学院大学が科研費、特別研究費ともに増額しているのに対し、北陸の方は交付金が減額されていますね。自分の中ではこの二つは先鋭の大学院大学で研究のレベルの高さ、教員の勢い(若さ、実績)などで共通点があった、と思っていたのですが、なぜ差が出てきてしまったのでしょうか?このデータもたった1年のデータなので、数年の推移を見ないと何ともいえないですね。

http://innovation.nikkeibp.co.jp/etb/20070523-00.html

財務省は2007年5月21日に、国立大学向けの「運営費交付金」について、(1)科学研究費補助金(科研費)(2)特別教育研究経費の配分割合に基づいて見直した場合の2通りの試算を公表した。同試算では、2006年度の科研費の獲得実績を指標とした場合、運営費交付金が現行より増える大学は13大学で、反対に減少する74大学のうち地方大学や教育大学などの50大学で同交付金が半分以下になった。一方、20042006年度の特別教育研究経費を指標とした場合でも、同交付金が現行より増える大学は34大学に留まり、減少する52大学のうち、30%以上減少する大学が27大学に達した。

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科研費を指標とした試算では、(1)東京大学(2)京都大学(3)東京工業大学(4)名古屋大学(5)東北大学(6)大阪大学(7)東京農工大学(8)北海道大学(9)奈良先端科学技術大学院大学(10)九州大学(11)一橋大学(12)神戸大学(13)長岡技術科学大学の13大学で、同交付金が増加する(増額率の大きい順)。旧帝国大学の7大学すべてがランクインしており、特に上位3大学である東京大学と京都大学、東京工業大学では100%(倍額)以上の伸びとなる。

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一方、全国の国立大学の85%に当たる74大学で交付金の減額となる。特に交付金が50%以上減額となる大学をみると、(1)兵庫教育大学(2)愛知教育大学(3)京都教育大学(4)鳴門教育大学(5)福岡教育大学(6)北海道教育大学(7)東京芸術大学(8)大阪教育大学(9)宮城教育大学(10)上越教育大学(11)福島大学(12)滋賀大学(13)大分大学(14)奈良教育大学(15)東京学芸大学(16)東京海洋大学(17)筑波技術大学(18)佐賀大学(19)鹿屋体育大学(20)和歌山大学(21)琉球大学(22)山梨大学(23)小樽商科大学(24)香川大学(25)島根大学(26)滋賀医科大学(27)高知大学(28)大阪外語大学(29)弘前大学(30)岩手大学(31)総合研究大学院大学(32)宇都宮大学(33)宮崎大学(34)鹿児島大学(35)富山大学(36)室蘭工業大学(37)信州大学(38)鳥取大学(39)旭川医科大学(40)岐阜大学(41)福井大学(42)秋田大学(43)政策研究大学院大学(44)帯広畜産大学(45)山形大学(46)京都工芸繊維大学(47)茨城大学(48)三重大学(49)北陸先端科学技術大学院大学(50)奈良女子大学の50大学(減額率の大きい順)となる。教員養成系の地方の教育大学で、減額率が80%を超えるところが多い。

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一方、新たな教育研究ニーズに対応し、各国立大学の個性に応じた意欲的な取り組みを重点的に支援する「特別教育研究経費」を指標とした試算では、(1)筑波技術大学(2)旭川医科大学(3)帯広畜産大学(4)群馬大学(5)東京外国語大学(6)福島大学(7)お茶の水女子大学(8)福井大学(9)熊本大学(10)長崎大学(11)小樽商科大学(12)東京芸術大学(13)宮崎大学(14)北見工業大学(15)室蘭工業大学(16)長岡技術科学大学(17)東京大学(18)新潟大学(19)九州大学(20)大阪大学(2007年10月に統合予定の大阪外国語大学含む)(21)奈良先端科学技術大学院大学(22)政策研究大学院大学(23)東北大学(24)名古屋大学(25)滋賀医科大学(26)岐阜大学(27)浜松医科大学(28)鹿屋体育大学(29)京都工芸繊維大学(30)山口大学(31)山梨大学(32)一橋大学(33)佐賀大学(34)北海道大学の34大学で、交付金が増加する(増額率の大きい順番)。特に上位19大学で30%以上増加することになる。

本は場所をとる


23,24と休みを取った。昨日は午前中は論文執筆、午後から荷造りを、夕方12 kmのジョギングをし、また荷造り、と過ごした。今日もそのような感じになるであろう。

2000年から考えると平均して1.4年ごとに引っ越ししている。物を整理する良い機会になることは間違いないのだが、昔大事にとっておいたものでも、最近はあっさり捨てるようになってしまった。一応デジカメで写真を撮ってからにしているが(笑)・・・。

捨てないでとっておくのは、学位記、Doktor Hut、万年筆2本、楽器類くらいであろうか?PCはメイン+サーバの2台のみ

最近特に感じていることだが、もう物を所有することに関してほとんど関心が無くなってきている一方、少し不安なのが、帰国してから増え続けている書籍である。

一冊300円くらいでテキスト埋め込みのPDF化をやってくれないかな?

それとも、ブックオフで無料で本を引き取る代わりにPDFのデータを後日くれる、なんてサービスがあればよいのだが・・・。データは使い回しが出来るのでサイクルがあがればあがるほど、利益が上がる良いビジネスのように思えるが・・・。著作権で問題があるのでしょうか?

最終ステージ


研究所生活も最終ステージに入り、

1. 今週末引っ越し

2. 月曜、米国研究者15人(?)の対応。しかも研究所最終日

3. 火曜ー木曜、仙台出張。シンポジウム参加、東北大、ソニー研究所訪問

4. 金曜、新しい職場で初出勤&辞令交付式

という怒濤のスケジュール。これらの間を縫ってやるべき事は、

1. 論文の仕上げ

2. シンポジウムのポスター作り(今日か明日だな・・・)

3. 研究計画書の作成(しかし、アイデアは出来ているので6/2,3が勝負でしょうか?引っ越しの片付けは??)

次の研究室も色々と状況が変わり、1,2年はかつて無い激務が予想される。しかし、これを乗り越えたら自分も研究室のレベルも上がるでしょう。これらの試練は単に成長のためのネタに過ぎません(笑)。とりあえず、一足遅い入学式ということで、桜の写真を貼っておきます。

初公開!マンションからの景色


今回の(ああ、もう結婚して4つめ、自身では6つめ)住居は非常に眺めが良い。ということで部屋からの景色を初公開。


廊下側


ベランダ側

1つ心配なのは、自分の書斎にエアコンをつけた形跡がないこと・・・。窓につけるエアコンか、ダクト付き冷風機みたいな物を導入する必要があるかもしれません。

.Macが時代遅れになってきている・・・。


GoogleやYahooなどのWEBサービスが日々進化していくのに対し、当初はインパクトのあったAppleのWEBサービスの.Macは時代遅れになってきているような気がする。

まず、メールであるが無料のGoogleやMicrosoftのWEBメールの容量が2GBを余裕で超えている(Yahooに至っては無制限)のに対し、年間10000円する.Macは最大で1GBである。ストレージの価格が低下していく一方で、ここ2年くらいユーザエリアの容量が据え置きになっているのは残念だ。ブラウザ上でのApple Mailのインターフェースの再現もGMailの使い勝手と比べるとかすんでしまう。

また、ブラウザのブックマークの同期などの機能に関しては.MacはWindowsとMacで同期するのは少し手間がかかるのに対し、Google Browser SyncはWindows、Mac、LinuxとOSに依存せずにFirefoxを使っていれば同期すべてのコンピュータでのブックマーク、パスワードの同期を可能にする。

.Macのホームページスペースもphpが使用できなくて、例えばwikiの設置などができない。これは自分が自宅にサーバをわざわざ建てている理由の1つである。

現在自分の.Macのメリットは1GBのユーザエリアがあること(ファイルの配布などに使用)、.macのメールアドレスがあること(全てGMailに転送)の2つのみである。

6月11日からのWWDCでは.Macのアップデートに関する発表があることを祈っている。

生体分子の自己組織化は素晴らしい


研究所のランチセミナーで、タンパク質の組織化のメカニズムの分子レベルでの解明を試みている研究者のセミナーを聴講。

BSEやアルツハイマー症候群はタンパク質が繊維状のアミロイドを脳内で形成してしまうことが原因となっているが、タンパク質のどのアミノ酸配列が原因となっているかを調べた研究。

よく行われている、アミノ酸残基を1つずつ変えていってその影響を調べるという手法だが、うまく原因となっている配列を特定していた。

一番印象に残ったのは、組織内で形成される有害なアミロイドということで、形状も大きさも揃っていない繊維が出来るかと思ったら、実験で形成したアミロイドは太さが一定できれいな螺旋状の単結晶であった。

ここまできれいな物が出来るのであれば何かに(例えばナノ電極間の配線?)使えそうな気がする。

そんなことを思ったセミナーでした。

http://www.aist.go.jp/NIBH/indexcontents/j2activity/j201maincontents/05_11seitaibusshitsu/08morii/08top.html

喫煙者は損をしている?


筑紫哲也氏が肺ガンであることを告白した。

喫煙者には少なからずショックを与えるだろうし、嫌煙者にとっては「喫煙者の末路だ。」くらいにしか考えられないであろう。

数ヶ月前、大手メーカー企業の人事採用担当の方と色々とお話しする機会があった。彼は博士過程卒業者、ポスドクの採用を担当していたが、「どの様な人を採用候補にする(あるいはしない)のか?」というこちらの直球の質問に、「喫煙者は出来るだけ避けています。」と答えてくれた。

その理由は「体に悪いという客観的なデータが出ているのにかかわらず、やめられないというのは、良い方向に向かう能力が無いということです。」という、厳しいけれども、至極当然と思われる一方、専門性が問われる研究者の採用においても、そのようなことが重要視されるということが印象的だった。

まあ、僕にとっては最近の飲食店での禁煙化は拍手喝采で歓迎である。日本酒でうまいお刺身を食べているとき、美味しいワインを飲んでいるときに、近くでタバコのにおいがすると耐えられません。無条件にその人に嫌悪感を抱いてしまうことすらある・・・。そういう意味では喫煙者は悪気が無いのに、人生で色々なチャンスを失っているような気がします。