Google Calendar, iCal, iPod Touchのカレンダーを全て同期する事に成功


これ無しでは全く仕事にならない、というウェブサービスにGoogle Calendarがある。

仕事のスケジュール、個人のスケジュール、友人の誕生日、から研究室の装置の予約の管理まで全てこれで行っているが、唯一の欠点はGoogle Gearsに対応していない、つまり、オフラインでは使用できないと言うこと。

一方、MacのiCalはもちろんオフラインで使用できるものの、他の人と共有が今のところ出来ない。特にWindowsユーザとの共有(私の場合は装置予約のカレンダー)ができない。

これらの問題を一気に解決してくれるサービスがあった。spanning syncというサービスで、年間$25で同期を行ってくれる。昨日から使用を始めたのであるが、iCalを使って全ての予定を管理できるようになった。これは感動。

さらに、iPod Touchにもカレンダーがある。例えばあるスケジュールをiPod Touchに入力する。Macと同期をとると自動でiCalのカレンダーが更新される。更新されたカレンダーはspanning syncを通じてGoogle Calendarに反映されるという寸法です。

カレンダーに関してもだいたい解決。さて次の課題は日々増え続ける論文のPDFファイルをどの様にすればスマートに整理できるか?になる予定。ちょうどいくつかの論文を書いている時期なので、この機会を最大限に利用して解決法を見つけようと思う。

今年も「獺祭」で行こう。


結局今年の正月も飲み会を除いては、走る、読む、書く、弾くで終わってしまって、信じられないほど経済的な過ごし方をしてしまいました。

そんな仲でも昨日は妻の元上司の家の新年会に妻抜きで(笑)参加した。

この飲み会にはいつも自分の好きな日本酒をもって参加するのであるが、今回も獺祭の3割9分の一升瓶で参戦。

実は自宅で消費する日本酒のほとんどが、獺祭、酔鯨、黒牛である。特に獺祭はわが家のお気に入りで、2年前くらいから旭酒造の売り上げに貢献している。

調べて分かったのであるが、旭酒造は杜氏制ではなく、社員制で酒作りを行っているそうだ。過去のシステムにとらわれず、若い人中心で自分たちで新しいシステムを構築して日本の伝統を守っている、そしてそれが成功しているというとてもいい例だと思いました。最近よく話題に上がる、消えゆく日本の伝統工芸なども若い人たちが新しいシステムを作り出す、ということが実は解決の手段の一つになるのでは、と感じました。

とにかく、今年も獺祭で行こうと思います。

友人が会社設立、工人舎のPC、最近の読書


今日は友人が会社を設立するので、その説明を聞きに渋谷まで行ってきた。日本人で初めてドイツワインの製造責任者になった彼は、その知識を生かしてワインのバイヤーとなり、ちょうど独立しようとしているところ。最初はいろいろと大変でしょうが、大丈夫でしょう。彼が日本に輸入した一本目のワインをくれることになっている。楽しみにしています。

その後、ビッグカメラで初めて工人舎のPCを見てきました。バッテリー持続時間以外は不満な点はないのであるが、やはり1/16のMacWorld Expoの基調講演まで待つことにした。Ultra Portable MacBookの噂はこれまで以上に加熱してきているし、物には優先順位というものがある(笑)。

朝のギターの練習時間を20-30分に減らした。その結果仕事量は増えてきたのであるが、読書の量は増えるばかり。新書を中心に1週間に2冊のペース。特に印象に残ったのが

村上春樹 著 「走ることについて語るときに僕の語ること」

橋本努 著 「自由に生きるとはどういうことか」

の2冊。

前者は筆者がランナーになってから、なぜ走り始めたか、なぜ走り続けるかを結構あっさり目に書き下ろしている。人に勧められたわけでもなく、また健康のために走っているわけでもない。単純に走るのが好きなだけ、とある。

僕の場合はドイツで休日暇だったのが、自転車とランニングを始めるきっかけとなった。また、ひそかに尊敬していた、研究室でとても優秀な学生だったAndreasという友人がストイックにjogをしていたことが理由の一つかもしれない。健康のため、人の勧めという面が全くないのは著者と同じ。

後者は戦後の日本において「自由」という物をロジカルに定義してくれている良著。戦後の肉体の開放から始まり、身体を燃え尽くすような仕事人生の崇拝(あしたのジョー)、90年代のオウム真理教、ウェブ時代の格差社会での行き方の自由、と変遷して説明してくれている。ここまできっちりとかいてくれると納得が行く。私は60年代の若者からは好感を持って受け入れられたであろう、とのこと。

実際、梅田望夫著「ウェブ時代をゆく」もしくは著者のブログで述べられている「好きを貫く」精神には同意している。そしてこれが自分の職場として大学を選んだ原動力になっていることは間違いが無い。しかし一方で、好き勝手やっていると「こんなんでいいんかいな?」という疑問が自分の中で持ち上がってくるのも確かで、最近ちょうどこの疑問に答えてくれるエントリーがあった。

http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50962510.html

一つ、誰も好きになれない仕事というのは確かにあるのだということ。二つ、誰かがやらなければならない仕事というのは確かにあること。三つ、そういう仕事を片付ける人がいるからこそ、好きを貫いて生きていける人々が存在すること。

好きを貫くのもいい。好きを貫いている者を褒め讃えるのもいい。しかし好きを貫いている者であれば、自らの好きを貫くまえに、好きを貫いている誰かを褒める前に、好き嫌いを抜きにして仕事を片付けた方々をねぎらいたいものだ。

自分にとっては研究室の雑事をすることで、自分のなかでうまくバランスがとれていると感じている。雑事が何もなかったら研究のスピードも今よりも遅いかもしれないし、視野も狭くなっているかもしれない。

Flickr Uploadr 3.0


現在Flickrへのアップロードは1001を利用しているが、本家Uploardr 3.0がリリースされたので早速試用。

結果はアップロード時にエラーをはいてしまってダメでした・・・。その他の残念な点はすでに使用しているタグを表示することができないということ。これが直れば1001から移行することができるのですが・・・。

今後のバージョンアップに期待です。

企業との共同研究、有機化学、新しいAFM


昨日は某電機メーカーの人が研究室にいらっしゃって、共同研究のお誘いを頂いた。微粒子関係の研究になりそうだが、うちの研究室でうまくこなすことができそう。何より、自分の興味がある分野で、自分の経験も生かすことができる。

企業との共同研究の数は学生の時と比べると多くなってきている。最近は研究で頼られることも多くなってきた。昔は頼ってばかりであったが・・・。自分の技術や知識が有効に活用されて、こちらの視野も広がればそれに勝る喜びはないので、エフォートをつぎ込んでみます。

ここ数ヶ月はいろいろと共同研究の誘いを受けた。どれも自分が興味あることばかりで、ディスカッションも盛り上がるので、実際に結果が出始めたら面白いことになるでしょう。

一方、気になることは実験上でも、ゼミでもそうなのであるが、有機化学の知識の決定的な欠如で、今まで勉強を避けてきたツケが一気に今の研究の現状に現れている(笑)。冬休みもあることだし、年内に論文執筆は片づけて有機化学の勉強をすることにした。

新しい分野の勉強をするときに、僕はいつも超入門書を買ってきてとりあえず3回読む。一回目は流し読み、2回目はわからないところチェック、3回目は本当にわからないところをノートに書き出すという作業をする。要領が悪いようだが、僕はこのくらいやらないと自分が何がわからないかが自分でもわからず、いつまでも同じレベルにとどまってしまう。まだまだ修業は続きます。

新しいAsylum AFMを飼いならす作業は毎日少しずつ、ソフトとハードの面から続けている。ようやくスクリプトを書き換えて、一つの点で好きな回数のforce curveをとることができるようになった。これで、以前は徹夜で行っていた作業が数クリックでできるようになる(笑)。

年内の学会が終了、これから書き物に移る


5日間で4回発表というちょっと大変な出張から帰ってきました。

4回すべて違う内容であったので、用意したスライドは100枚以上だったのですが、何とかやり遂げることができました。安心する一方、こなせる仕事の量が増えたことを実感できて、自分の成長を少し感じることができました。これで明日から気合いを入れてラボの仕事に臨めます。

現在、出張中に頂いた研究結果に対するコメントを整理しています。物理、化学、生物、様々な分野から厳しいコメント、encouragingなコメントを頂きました。

今まではnegativeなコメントは封印して(笑)、また自分の考えで研究を進めてきましたが、今回は思うことも有り、wordの文書にノートに書き留めたコメントを整理するということをやっています。もう少し自分の研究を客観視することができれば、と。

現在は論文にするデータはたくさんあって、次々とまとめていかなくてはいけないのですが、「では、次はどうするか?」ということを考えながら作業を進めています。「次」には来週、来月もあるし、1年後、数年後につながるかどうか?ということも考えながらやっていますが、計画を立ててその通りに言ったことなど今までにない(笑)。そのつど自分の能力が少しずつ上がっていけば良いのかと・・・。

今年はどたばたして終わってしまいました。来年(来年度)の目標はもう少し自分で実験をする機会を増やすということと、他の研究者とのコミュニケーションの機会を増やすということでしょう。

新しいAFMが到着、とりあえず自分の環境設定から


来週ある3つの発表の準備が終わりかけている。もう3つとも全く違う内容。いやあ、よく頑張った。一月のMac World Expo後には自分にご褒美を?いやいや、MacBook Proはまだ1年経っていないでは無いか。いやいやご褒美はMacBookとは限らない、とか一人で盛り上がっています。

先週末納入されたAsylum AFMであるが、早速hackingを始めている。

まずこいつを動かしているIgor Proというグラフソフトから攻略しなくてはいけない。僕は今までOriginやKaleida Graphを主に扱ってきたので、これに慣れることから始めなくてはいけない。

MFP-3Dは測定、解析すべてIgor Pro上で動いている(Igor Proの機能を利用している)が、そのプロシージャファイルをAsylum Forumから入手。しかしWindows版では無く、Macにインストールすることを前提としているので、Mac版のインストーラをもらってきてインストールをする。見事動いた。測定マシンの画面が自分のMacに現れた。

インストールはIgor Proフォルダの中を指定しなくてはいけないらしい。違うバージョンのプロシージャファイルを使おうと思ったら、Igor Proをコピーした新しいフォルダを用意する必要がありそうだ。

Igor Proフォルダ下にはAsylumResearchとフォルダができ、そこにソースが、helpの中にクリックすると出てくるあの膨大なhelpがインストールされる。

今回はここまで。とにかく私は論文を書く一方、このIgor Proというソフトに慣れていかなくてはならないので、すべてのグラフをIgor Proで作製することにしています。

何れにせよ、とても楽しみな装置が納入されました。来週からみんなでいじり倒していくのでしょう。

河口湖マラソン


河口湖マラソンに参加してきた。

今回は初戦ということもあって、一周27 kmの部に妻と参加。天気も良く、スタート時には気温が-1.7℃だったものの、その後1時間くらいで一気に気温が上昇。良いコンディションだったと思います。

結果は2時間30分(net time)、約3000人中500位くらい。妻はかなり速くて600位くらい。女子の中では100位くらいだった。

このペースでフルマラソンを走ると、だいたい4時間を少し切れる程度であるが、実際にはそうは行くはずも無く、今回は自分がフルマラソンを走りきるのに十分な体は持っていないことが判明したので、今後の練習に期待。

1:30位から少し痛み始めた右ひざをごまかしながら走っていたら、膝もあきらめたらしくその後は順調であった。最後でラストスパートをするには少し乳酸がたまりすぎていたのが、後半ペースが落ちた主な理由。

何もともかく夫婦そろって無事に完走でき、来年もまた来ようということになりました。

20:30現在 違和感を感じた右膝は全く問題は無く、左膝の周辺が痛いです。明日は職場に無事にたどり着けるのか?

自分で水を作ってみる


学会での学生の発表が終わったので、年内は自分の論文を書いて、国際会議に出て片づけをしてお正月かな?と思っていたのだが、意外にイベントが多く、落ち着いてデスクワークをする時間を確保するのが肝となる。

圧巻(笑)は12/8で国際会議での発表、都内に移動してフォーラムへの参加、その後先輩の結婚式に参戦、12/9は別の会議に出発、と素晴らしいスケジュールなのであるが、たまにはこういう刺激もいいでしょう。

さて、最近のAFMの力測定では界面水分子の振る舞いに関して衝撃の結果(全く予想に反するという意味で)が出続けているのですが、これをどのようにして定量的な解釈に落とし込むかということが、次の1、2年の課題になるでしょう。実験のアプローチとしてはいくつかアイデアがあるのですが、「では何が起こっているのか?」を突き詰めていくときに、ちょっとしたシミュレーションが必要であると感じています。

従来のH-O-Hの原子核部分に電荷を置くモデルでは、なかなかバルクの水の性質を再現している一方、界面水分子の構造、ダイナミクスを再現することが難しいことが、ここ数ヶ月でわかってきました。

主な原因は界面水分子の分極の振るまいがバルクの水とは全く異なるということなのですが、「では、どのように水分子(の相互作用)をモデリングするか」を考えるとchargeをneutralityを保持しながらfluctuateさせるのが一番よいのではと考えています。(注:ここではまだ、autoionizationは再現できていない)

しかしながら、やはり計算がかなーり重くなってしまうので、5段階、10段階位でchargeをfluctuateさせるモデルが計算コスト、結果の正確さのバランスを考えると適しているなんて思いました。

現在は設計プランをまとめている段階ですが、MDのコード自体をかなり書き換える必要が有り、現在の自分にそれだけの時間があるかどうか心配なので、とりあえずここに書いておきました。

P.S. 学会の幹事は再来年からになりそうです。ある意味、朗報だ(笑)。