自分で水を作ってみる


学会での学生の発表が終わったので、年内は自分の論文を書いて、国際会議に出て片づけをしてお正月かな?と思っていたのだが、意外にイベントが多く、落ち着いてデスクワークをする時間を確保するのが肝となる。

圧巻(笑)は12/8で国際会議での発表、都内に移動してフォーラムへの参加、その後先輩の結婚式に参戦、12/9は別の会議に出発、と素晴らしいスケジュールなのであるが、たまにはこういう刺激もいいでしょう。

さて、最近のAFMの力測定では界面水分子の振る舞いに関して衝撃の結果(全く予想に反するという意味で)が出続けているのですが、これをどのようにして定量的な解釈に落とし込むかということが、次の1、2年の課題になるでしょう。実験のアプローチとしてはいくつかアイデアがあるのですが、「では何が起こっているのか?」を突き詰めていくときに、ちょっとしたシミュレーションが必要であると感じています。

従来のH-O-Hの原子核部分に電荷を置くモデルでは、なかなかバルクの水の性質を再現している一方、界面水分子の構造、ダイナミクスを再現することが難しいことが、ここ数ヶ月でわかってきました。

主な原因は界面水分子の分極の振るまいがバルクの水とは全く異なるということなのですが、「では、どのように水分子(の相互作用)をモデリングするか」を考えるとchargeをneutralityを保持しながらfluctuateさせるのが一番よいのではと考えています。(注:ここではまだ、autoionizationは再現できていない)

しかしながら、やはり計算がかなーり重くなってしまうので、5段階、10段階位でchargeをfluctuateさせるモデルが計算コスト、結果の正確さのバランスを考えると適しているなんて思いました。

現在は設計プランをまとめている段階ですが、MDのコード自体をかなり書き換える必要が有り、現在の自分にそれだけの時間があるかどうか心配なので、とりあえずここに書いておきました。

P.S. 学会の幹事は再来年からになりそうです。ある意味、朗報だ(笑)。

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