フューチャリスト宣言

フューチャリスト宣言 (ちくま新書 656)

話題の梅田望夫氏、茂木健一郎氏の対談の「フューチャリスト宣言」を読みました。

「ウェブ進化論」「ウェブ人間論」に続いて、インターネットの可能性をひたすらポジティブにとらえてそれを楽しんでいこう、というメッセージがちりばめられていて、読んでいる方も楽しくなります。

WEBに関することだけでなく、彼らのスタイルというのも非常に興味があります。

特に茂木健一郎氏は肩書きは脳科学者ということになっています。彼の最終的な目標はクオリアというものの理解です。しかしキャスター、講演、その他の活動を通じて様々な人に出会い、出会った人々を彼なりに分析して、研究が自分の中で着実に進んでいるのではないか、と勝手に邪推しています。その活動の“副産物”が「プロフェッショナルの仕事術」やその他の著書なのでしょう。

もはや古典的、典型的な研究者ではなく、uncategorizable なキャリアを進んでいると思います。まさに開拓者という感じですね。

彼と比べると私は典型的な研究者なのですが、「こういう生き方もあるんだ」という刺激を受けます。典型的な科学者のイメージを変えてしまった彼こそ、実は研究界のGoogleなのかもしれません。

おそらく、したり顔で「彼は研究者ではなく、評論家だ。」みたいなことをいう人がいるでしょうが、「そんな人はおいていって、僕らで楽しいことをやろうぜ。」の様な刺激的なメッセージが伝わってくる本でした。

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