研究フォーラム、その後ホームパーティー


今週ついに論文の最終版を共同研究者に提出し(ああ、時間がかかった・・・)、学生の進捗報告会も終了。土曜日は午前中から3ヶ月に一度開かれるバイオマテリアルの研究フォーラムに参加してきた。

このフォーラムは10-12人で3ヶ月に一度くらいのペースで開かれているのであるが、30歳代の研究者は3人のみで、その他の7人は全て60歳、最高齢は88歳の教授、企業研究員という異色のフォーラムなのです。祖父より年が上の先生と真剣に研究について話し合っているという、少し不思議な雰囲気の研究会です。

専門分野が違う(というか自分の専門分野は何だろう?)研究者と話し込むのは、最初は意外と難しい。こちらの実験の意図、データの解釈など意見が食い違うことが多々ある。

そこを何とか乗り越えて、今までにない視点からの研究をまとめ上げるというのが、融合領域の研究の醍醐味なのであるが、バイオとの融合を手がけて3年、まだまだ知らないことだらけです。

研究会では現在大学が抱えている問題についても話題が及んだ。「今の慌ただしいシステムでは研究の現場にいることが出来るのは助手までだよ。」とのコメントが。研究成果をアピールしまくって、さらに政治力を最大限に使って次の数年の研究費をなりふり構わず取ってくるというのが、現状になっている。後世に残るような良い研究をすることを第一目標として、上記の様なスタイルの対極を行くようなスタイルは無理なのであろうか?これは研究の現場に次の数年間しがみついて、生き残ったときに少しは答えが出てくるかもしれない。

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夕方からは上司の自宅でのホームパーティーに妻と参加。韓国のゲスト、研究員と一緒にお酒を飲み交わす中、サッカー日韓戦を観戦という微妙な(笑)状況でした。終電で家に帰った後に衝撃の結果を知る。日本人の性格からオシム監督はW杯予選までは監督を務めさせるのでしょう。その結果次第にご都合主義的な世論が飛び交うのでしょう。これはサッカーだけでなく、色々なことにも当てはまるような気がします。

Brain Machine Interface


東京ビッグサイトで行われたオルガテクノ2007のシンポジウムの“Brain Machine Interface“に参加。自分の研究分野とは違うのであるが、日常の研究から離れ違う、研究分野の問題について自分なりに考えてみるというのは、何気に頭のストレッチになっているような気がする。

テトリスやピンポールなどのゲームを手を使わずに、プレーヤーの脳波を解析することで行う(事前にプレーヤーはトレーニングを行い、適切な脳波を出せるようにする)という研究はまさに最先端という感じで、今後障害者の役に立つデバイスが開発されていくだろう。

ネズミ、サルの脳に電極を埋め込み、脳内の電気信号で外部のもののコントロールが出来るようになるという実験もたくさん発表されていた。しかし電極の生体適合性に問題があり、電極を埋め込まれたサルは何日生きられるのだろう?と考えると、この分野の研究はおびただしい数の動物実験の上に成り立っていることは想像に難くなく、少し複雑な気分になる。

Nintendo DSのソフトで売り出される予定の人の心を数値化するというソフト”ココロスキャン“

http://www.amazon.co.jp/%E3%82%BB%E3%82%AC-13306331-%E9%9F%B3%E5%A3%B0%E6%84%9F%E6%83%85%E6%B8%AC%E5%AE%9A%E5%99%A8-%E3%82%B3%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%B3/dp/B000R9PF1I

のプレゼンは微妙だった。

プレゼンの中で「この技術によって、医師と患者の関係がさらに良くなる」というoutputが提唱されていたが、会場からは「それでは医師の不安感などが患者に伝わることもあり、危険すぎる。」というかなり感情的な意見も出た。「感情を偽ることも出来る。それは見破ることが出来るのか?」という質問も。

自分の感情は自分でも分からないことが多く、自分が知らない間にあせっている、なんてことはいくらでもあると思う。複雑すぎる人間の感情を数値化することでどの様なメリットがあるのだろうか?コミュニケーションを円滑にする効果、などがアピールされていたが、正直な意見が言える人間関係を先に築くことの方が本質的なのではないだろうか?

色々考えさせられるシンポジウムでした。本来は脳の研究が倫理的に問題があるかどうか?というテーマの講演も予定されていたが、それは都合が合わなかったらしい。それにしてもこのセッションをオーガナイズした上司に感服です。

台風が過ぎて



ようやくゆったり過ごした三連休が終わり、そろそろ仕事がしたくなってきたところで、連休の所感。

初日はつくばに研究所の同期に「大学移籍後1ヶ月の経過報告」を行いにつくば駅前のMott’s barに集合。つくばセンターも1ヶ月半ぶりなのにとても懐かしく感じました。かなり強い降雨の中、“戦友”と久しぶりに研究所のこと、研究のことなどを色々と話しました。

やっぱり色々と皆さんそれぞれの悩みを抱え、頑張っているという話を聞くだけで刺激になりますね。雨が強くなる中22:00の最終バスで東京に帰る。乗客は私1人で貸し切り状態を楽しみました。

2日目は朝からひたすらサーバの設定を行う。WEBサーバをMAMPにしたのは前エントリーの通り。

3日目はサーバいじりが一段落したので、40分ほどジョギングをし、来週末の研究会の発表資料作成、その他近接場光学などの勉強をする。

あっという間の3連休でしたが、色々たまっていたタスクを消化することが出来ました。

軽井沢セミナー旅行


金曜日は5時起床。学生と6時に待ち合わせし、1日中研究所で業者の技術者と実験。これから行おうとしている実験は技術的な困難があるものの、何とか今後の手応えを得ることが出来た。あとは、私や学生が如何に早く装置に慣れるかが問題。

帰宅後すぐに日曜のプレゼンの支度をする。土曜日は4時起床。プレゼン資料の仕上げをして、8時に軽井沢へ向かう。10年ぶりに訪れる早稲田大学追分セミナーハウスは軽井沢セミナーハウスと名を変えていたせいで、WEBで情報を見つけるのが大変であった。

13時から60分の発表の予定あったが、質問が多く全体としては100分の発表となる。

その後、BBQで研究室OB、指導教官、指導教官を大学に引っ張ってきた名誉教授とお話しする。この話は非常に刺激的だったので別エントリーでまとめたい。

翌日は6:00に起床してせっかくなので膨大な敷地内を散歩。指導教官と途中で会って、一時間ほどまた談笑。その後4年生と研究の話、研究者のキャリアアップの話をしながら散歩して、朝食を食べて帰宅。12:00に帰宅後は1時間昼寝をして、月曜の内部ミーティングのプレゼン資料を作成し始める。

しかしどうにかならないのか?この生活(笑)

自宅サーバ復帰中


ようやく自宅サーバが復帰。

今回は新しくシステムを入れ直した。(backupには時間がかかるけれど、1ボリュームでシステムを構成するとディスク領域の節約になる。個人のサーバではこれで十分。)

今回一番戸惑ったのはルータのポートフォワード設定、パケットフィルタリングの設定。うまく設定したはずなのに、

http://www.aconus.com/~oyaji/

のWEB server checkで表示されない。しかし、大学からは問題なく表示される。

このチェックのページは引っ越すたびに利用させていただいています。ありがとうございます>作者さん

So-netの光マンションタイプ(VDSL)での接続であるが、DIONのADSL 3Mの時よりもグローバルIPが頻繁に変わる印象がある。後ほどログファイルを解析することにする。

今後は同級生メーリングリストの復旧と妻のアカウントの復旧でとりあえず終了。

以下Appleのページからの転記

http://docs.info.apple.com/jarticle.html?artnum=24321&coll=jp

Mac OS 8.5 以降

Mac OS 9 の IP によるパーソナルファイル共有:548

Mac OS 9 ソフトウェアアップデート:80

Mac OS 9 の .Mac サービス:80(iDisk では 548 を使用)

Sherlock:80

Sherlock 2 ディレクトリ検索 (LDAP) :389

「日付&時刻」コントロールパネル(ネットワーク・タイムサーバ使用時):123

AppleShare IP およびパーソナル Web 共有

HTTP:80

AppleShare IP 5.0 以降

(TCP上の) AFP:548

FTP:20 および 21

SMTP:25

POP3、APOP:110

AppleShare IP 6.0 以降

IMAP:143

IMAP 管理:626

PASS:106

FINGER:79

NotifyMail:79

LPR:515

Windows ファイル共有:139

Windows ネットワーク調査:138 (UDP)

Windows ネームサービス:137 (UDP)

AppleShare IP 6.2 以降

共有ユーザとグループ:687

AppleShare IP 6.3 以降

Mac OS Server Admin (Web およびファイル):660

Mac OS Server Admin(メール):626

その他の製品

ネットワークアシスタント:3283

MacDNS:53

QuickTime インストーラ/アップデータ:80

リモート Web 管理:311(リモート Web ブラウザを通してサーバを管理しているとき)

ようやく論文が一区切り


ようやくずっと書いてきた論文が一段落付いた。

異動の時期と重なり、かなり執筆が遅くなり多くの人に待ってもらってしまっている。

今回の件で気付いたのは、日々の雑用に押しつぶされると、肝心の優先度が高い物が、どんどん隅に追いやられるということ。しかも、自分の中でも優先順位がいつの間にか変わってしまっている。

忙しいとはまさに心を亡くすことで、優先順位が曖昧なまま、機械のように作業して一生を終えていくのは避けなくてはいけない。今後さらに増えていくだろう日々の雑用にどうして対処していこうかというのが、最近の反省点であり、また最も重要な課題の1つである。それを考えるとここ2,3年の自分の成果を考えるのが怖い。

先週から解決策にしようとしているのが、「雑用を気晴らしの機会にする」ということで、自分にとって集中力の高い時間を見極め、その時間に論文、プロポーザル執筆、調査研究などを遠慮なく行う。そして、疲れたら事務関係の仕事などを音楽を聴きながら(笑)、行うというパターンで仕事をしている。

まだ初めて4日だけだけれども、貴重な集中力が高い時間を有効に使えている。しかし、良い結果が出そうな学生の実験を見ると、何があっても駆けつけて横から「いけー!」と応援してしまう。これが学生にとっても自分にとっても良い刺激になることを祈っている。

眠い週末


先週は学生の実験を中心にてこ入れ。その他の時間は例の論文の執筆に当てた。

半導体微粒子の発光に関しては少し急ぐ必要がありそう。一方、生体適合性材料表面の方はマイペースで研究を続けられそう。どちらも楽しみな研究だ。

土曜日は一週間の疲れがたまっていたのか、一日中、ほどんど昼寝で過ごしてしまった。起きている時間は自分の荷物の整理とIP電話の設定を行う。

今日は起きて久しぶりのjogをする。とても遅いペースで40分程度。ブランクがある割には楽であった。新しいシューズが軽いのと、先月よりさらに体重が2 kg減ったのが効いているようだ。しかし、膝が痛くなる現象はまだある。これはもうちょっとかかるかもしれない。

ボスからはここ半年、1,2週間に1回、プライベートアドレスにメールが来る。だいたいは音楽の話題なのであるが、“宮崎あおい”さんという女優の結婚がショックだとの内容があった(笑)。そういう話題を振られても分からないので、私はGoogleで調べて最低限の情報を得る(笑)。ある意味上司のおかげで研究だけの生活ではなくなっているのである。

無線LANを最大限に活用する


新しいAirMac Basestationを導入し、光ファイバーも通った。自宅サーバも時期に復旧するであろう。

しかし、マンションタイプ光ファイバーのモデムー>New AirMac Basestaionときて、無線LANを搭載していないHDDレコーダまではLANケーブルをひかなくてはいけない。しかし10 mのケーブルは壁の色に合わないということで、妻に叱られている。

ここで、以前使っていた旧Basestation x 2を活用し、何とか長いLANケーブルを使うのを避ける事に挑戦。


実はこれは簡単であった。WDSを使えばよいだけ。

大元をWDSメインに設定し、WDSリモート(旧AirMac)のMacアドレスを入力。そしてWDSメインのMacアドレスをWDSリモートに入力すればOK。

WDSとして繋がるまでに30秒ー1分くらいかかることがある。焦らず気長に待ちましょう。そうするとWDSリモートのLAN側のポートにPCを繋げれば普通にIPが割り振られ、インターネットに接続可能です。

P.S.

実は妻のWindows PCはWPA/WPA2のワイヤレスセキュリティーにうまく繋がらないという問題をもっていた。なので、セキュリティーレベルを落として使っていたのだ。しかし、Basestationを妻の無線LANアダプターとして使用することによって(うーん、贅沢)、この問題は解決。

P.P.S. 今はやりのPLCはコンセントを使えばこれが出来るのですね・・・。こういう目に遭ってみると良い技術だということが分かります。