Tony Grey

天才というよりも、職人という感じの音楽家だと思う。

Jacoの様にファンキーな人生を歩むのとは対照的に、死ぬまで真摯に音楽に携わっていく人だと思う。はじめに出てきたのはそんな地味な感想だったが、何回もきくにつれて、そして自分で彼のやっていることに少しトライしたとき、あまりにも高い音楽性、芸術性にうちひしがれてしまった。

エレキベースで印象に残るフレーズはとかくフレットレス、スラッピングで奏でられることが多いが、彼のようにノーマルな指弾きで(また音色がシンプルでダークで、時には抑制のきいたクラシックギターのようで)リリカルなフレーズを弾かれてしまうと、崇高な精神性のようなものを感じてしまう。アルバムに収録された曲順にもう20回以上聴いている。

このアルバムを聴き込んでのもう一つの収穫は2曲目のDil Chahata Haiでギターを弾いているPrasannnaというギタリストに出会えたこと。ギタリストならば今までにない音色・奏法の新鮮さに驚くのではないだろうか??

とにかく、彼をベーシストとして採用している上原ひろみ、そしてTony Greyの周囲にいる強烈な独自性を持つ音楽家のコミュニティー(特にDavid Fiuczynskiなど)に脱帽です。

Moving


Tony Grey

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