原発避難民は原発を支持していた

(5/6, 2011 追記)

日垣隆氏のメールマガジンより引用。

このような視点からの議論には出会ったことがなかったので、新鮮に感じる。

被災者への補償金を、被災者とその予備軍たる国民が出す、というのは相当
におかしなことではありませんか?

もう一つ、どこも書かないし言わないので、私が敢えて言っておきますが、
福島県双葉町は、福島一号原発のさらなる増設(7号機まで)を公約に掲げて
町長も町議会議員も当選しており、その莫大な補助金をあてにした住民は、彼
ら彼女らに圧倒的多数の票を入れてきたのです。

原発を誘致した地元民(現在避難中)は、果たして純然たる被害者なのでし
ょうか。
地震と津波の被災者ではあっても、原発事故については、むしろ近隣市町村
や都道府県や近隣諸国に対して、謝罪をすべき立場にあるはずです。火山爆発
にも全く責任がない三宅島の全住民避難とは、そこが最も異なります。

「被災者は100%善」という思考が暴走するのは、とても危険です。政策判断
を間違えるからです。

無論、原発避難民には支援が必要だけれども、今後の原発城下町の復興のためには、このような背景が潜んでいることを、もう少し掘り下げなくてはいけないと感じます。

ちなみに日垣氏、リビア訪問の後、震災後の東北地方に入り、その後チェルノブイリに取材に行ったようです。そのレポートも楽しみにしています。


追記:
この後、以下のようなニュース。
「結婚して子供を産むという夢がある」「原発事故で住む所さえない。戦争の時よりひど
いと言うお年寄りもいる」。福島県飯舘村と川俣町で30日開かれた東京電力の住民説
明会。住民から原発事故への怒りや生活面での困窮を訴える声が相次いだ。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110430/dst11043023570031-n1.htm

これも親が子供の将来を考えずに、原発を誘致してしたという構図にもなる。ニュースでは平謝りの等電とかなり感情的になっている原発避難民という構図が出来ているが、改めて意外に複雑な背景であると感じる。(むしろかわいそうなのは誘致に関係なく、避難を強制されている方々だと思う)

 

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