どこかの記事で読んだのであるが、企業の中で人間関係に悩んでいる、仕事に対するmotivationが上がらないなどの問題が生じたら、自分を一つの企業として考えるのがよい、という考えがあった。
自分を雇っている会社は自分にとってとても重要な'取引先'であり、周りの同僚もある程度のつきあいを保って行かなくてはならない、つきあいのある子会社'企業'であると考える。
僕はうまくこの考えを利用していて、ここで自分が頑張れば企業価値(まあ自分の価値なのですが)が上がるな、とか自分の会社の実績(これも自分の結果なのですが)を上げていこう、と考えるわけです。そうすれば人間関係も大人の視点で作ることが出来、結局この考えの根本は「自立して行動しろ」ということだと理解しています。
研究者というのも、自分で研究費を持ってきて、研究開発を行い、製品、研究結果(論文、特許、学会活動)、そしてその成果をアピールし次の予算を取る、というサイクル(ほとんどの場合平行して)で活動しますが、実際これはもう全く一つの企業として考えて良いと思っています。つまり総合力が必要で、顧客を大事にしない企業は存続できないように、研究費を取る営業力、研究そのものの能力、プレゼン能力、のバランスがないとやっていけません。
業種は違えど、この言葉のコンセプトはあらゆる分野で驚くほど的を射ていると思います。
それでは、自分の家族はどうなのか(笑)?というひねくれ者が出てくると思うが、家に帰ってきたときは、自分も自分の企業から帰ってきて(?)一人の人間になる、ということで勘弁してください。