「らしいな・・・」という記事を見つけたので、載せておく。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/47306/ より。
先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)のメンバー、ドイツのシュタインブリュック財務相が、家族とアフリカ・ナミビアへ旅行するため、13日にワシントンで開かれるG7を欠席する見通しだ。
主要国の財務相にとってG7は世界経済や金融政策について意見交換、調整する重要な場。異例の「家庭優先」はドイツ国内で厳しい批判を浴びている。
G7欠席は有力週刊誌シュピーゲルが暴露。財務省報道官は「休暇は以前から計画し、大臣が家族に約束していた。週末の国内旅行のように簡単に変更できるものではない」とかばう。G7に伴う一連の国際金融会議には財務次官が代わりに出席するという。
英紙フィナンシャル・タイムズは、財務相の決断は、欧州連合(EU)や主要国(G8)首脳会議の議長国としてドイツの国際舞台での印象を高めようとするメルケル首相の努力に水を差すと指摘している。
あまりにも「ドイツ人っぽい」ので笑ってしまった。彼らは本当に過程を大事にします。この「家族優先」を批判している人も16:50に上司に仕事を頼まれたら、断るか、明日処理します、といっておうちに帰るでしょう(笑)。
ちなみに私のいた研究室のセミナー旅行は、夏から秋にかけて行われていたが、パートナー、家族との旅行を優先するメンバーも多く、ボスが「全員フルで出席すること!これはルールだ。」といっていたが、そのボスが2ヶ月間家族とヨットで大西洋横断し、その間はラボの行事がストップしていたので説得力がない。まあ、ボスが研究室にいることは月に1,2回なので問題はないのだが(笑)・・・。
ドイツの人は徹底的に家族を大事にすることが多く、この不器用さからいろいろな「出世のためのチャンス」を逃してしまっている様に見えてしまう事が多々ある。しかし、彼らにとっては、自分の価値観に従って判断しているに過ぎず、時々その頑固さがうらやましいときもあります。
しかし、この財務相の家族はとてつもなく大事な仕事よりも、自分たちを優先してくれたことを生涯忘れないでしょう。私は彼の今回の判断は「大正解」だと思っています。