今日は試験監督で大岡山キャンパスへ。
「ふーん」と流し読みをしていた監督要領に必ず載っている地震の際の対応指針は、311以降は全く存在意義が変わってしまった。
去年、3/12に後期試験の試験監督をした際、1時間遅れで、頻繁に余震が来る中で行った試験の試験会場での緊張感と受験生、試験監督員のよく分からない連帯感は忘れることが出来ない。日本がどうなっていくか分からない中で、自分の将来に関わる大事な審査を受ける気持ちを察して、私も色々なことを思いながら、彼らを眺めていたのを覚えている。
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今日は試験監督で大岡山キャンパスへ。
「ふーん」と流し読みをしていた監督要領に必ず載っている地震の際の対応指針は、311以降は全く存在意義が変わってしまった。
去年、3/12に後期試験の試験監督をした際、1時間遅れで、頻繁に余震が来る中で行った試験の試験会場での緊張感と受験生、試験監督員のよく分からない連帯感は忘れることが出来ない。日本がどうなっていくか分からない中で、自分の将来に関わる大事な審査を受ける気持ちを察して、私も色々なことを思いながら、彼らを眺めていたのを覚えている。
中国人留学生「日本の学生といると、”今がよければいい””競争はしたくない”との姿勢を感じる。”競争しなくても今が続く”と思っている。それが信じられない」と。「誰が正しいという意味ではなく、とても中国人から見たら”競争しなくても今が続く”と思うことは信じられない」と。
— 田村耕太郎さん (@kotarotamura) 1月 20, 2012
硬直したシステム、ルールの中でパイを取り合おうとすると、あっという間にドロドロの競争になる。
自分はむしろ硬直したルールの中での競争を避け、自分なりに新しい、既存のルールでも多少評価してもらえて、何よりもそれを生み出す過程が楽しめる事をやろうとしています。そのための努力はそれなりに厭わない。
そういう意味では私は競争を逃げているし、そのおかげで過当なストレスも無い。一生をかけたブルーオーシャン戦略だ。是非学生にも伝授したい(笑)。
私がこんな時代にも博士課程進学を勧めるのはその様な理由もあります。単純に大企業に中途半端な実力で就職しても、既存のルールでグローバル化した市場で戦っていかなくてはいけない。個性を殺して競争に参加しなくてはいけない。
むしろ、全く新しい価値を生み出す仕事に夢中になる方が、明らかに楽しい。指導教員の与えたテーマで終わってしまう事が多い学部、修士課程から、新しい価値を世に問う練習(実際には練習ではないけれど)、柔軟さを身につけることが出来る博士課程は、今後の社会を快適に生きるのに必要なトレーニングの場になってくれると思う。少なくとも私はそういう場を与えたい。
P.S. よく考えたら、私の博士過程の同僚は技術営業、特許事務所、銀行員、IT企業社員と多彩だ。奇妙な経歴が自分のポジションを得るためのサポートとなっている。
4時起床。そして本日は進学説明会のために都内に向かう。
休日出勤が喜ばしくないのは、休日が減ることではなく、妻が家で2人の子供の面倒を見なくてはいけないところなのですよ。平日は保育園があるので、子育ての負担は減るので、我々は休日の方がドッと疲れる。
毎年毎年、新年の目標を立てていたが、今年は敢えてここに定量的な目標を書く事はやめておく。
研究室としては年に4-5報の論文を出し続けなくては生き残っていけないし、最低限の予算も確保しなくてはいけない。博士課程、ポスドク時の「これだけやれば120点」の目標は現在の最低ラインになってしまった・・・。
しかもそれらは日々の研究、自分の生活とバランスをとりつつ継続していかなくてはならないし、どれかが途切れる事を考えると恐ろしい。
ということで、今年の目標は心身ともに健康で、1年を通じて高いパフォーマンスを維持することです。(あと欲張りだけれど、学生には学会の賞を取って欲しい(笑))
3:20起床。
28日から冬休みに入って、子供と1日中一緒にいるという、楽しくも有り過酷な生活に入っています。
2日前に年内締め切りの学術書2節分の執筆依頼を頂き、冬期休暇中の宿題は
となりました。また書き物に追われている状況ですが、これらを終えることで新年から実験現場に復帰することが出来ます。楽しみ。
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ちなみに上記2本の記事のうち、1つは水の接触角について議論します。「接触角は純粋に固体の水に対する親和性を反映しているか?」ということを議論します。形状による超疎水性表面の話ではありません。もっと根本的な熱力学的問題です。
この問題はドイツ留学時代、電車の中で思いついた問題ですが、博士課程在学中に密かにJCPに掲載されました。私の論文の中でも異色のもので、業績発表でも全く紹介したことのない研究なのですが、この機会に引っ張り出して議論します。
Cookie the Little Penguin at the Cincinnati Zoo
米無人偵察機、偽のGPS信号に騙されていた | スラッシュドット・ジャパン.
ハッキングによって強制着陸させられていたと思われていた、ステルス攻撃機だが、実は偽のGPS信号で基地と勘違いさせられて、着陸したようだ。
つまり、内部システムに侵入することなしに、制御に成功してしまったということ。このアプローチに感心すると共に、航空機テロに応用されないことを祈る。
しかし、目から鱗のアプローチは研究現場にも数多くある。これを自分で見つけたときの快感は堪らない。
大きな損傷もなくイランに拿捕された米無人偵察機RQ-170 Sentinelは、偽のGPS信号に騙されてイラン国内に着陸していたとのこと(The Christian Science Monitorの記事、 本家/.)。
先日のストーリーの続報となる。イランは妨害電波によりRQ-170と遠隔操縦システムとの接続を切断し、強制的に自動操縦モードに移行させたのだという。RQ-170はGPS信号を頼りにアフガニスタンの基地に向かったが、偽のGPS信号に誘導されてイラン国内に着陸してしまったそうだ。こうしてイランは遠隔操縦システムに侵入することなく、RQ-170を乗っ取ったというわけだ。なお、報道された写真では胴体下部が覆われていたが、本当の基地と実際の着陸地点とでは数メートルの標高差があり、着陸時に破損したものとされている。
今週末は子供を手分けして面倒見ながら、引っ越しの後の後片付け。